中国スマホの巨人ファーウェイ日本代表が語る「市場の変化」とは? SIMフリー端末「P10/P10 Plus」発表会

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ファーウェイは6月9日から、SIMフリースマートフォンの最新機種「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」を発売する。P10シリーズは背面にライカレンズを2つ持つデュアルレンズカメラ「HUAWEI P9」の後継機にあたる機種。両モデルの大きな違いは、液晶のサイズ/解像度の違い(P10が5.1インチ・1080×1920ドット、P10 Plusは5.5インチ・1440×2560ドット)、バッテリー容量の違い(P10・3200mAh、P10 Plus・3750mAh)など。

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P9では背面カメラのみがライカレンズだったが、今回のP10シリーズではファーウェイ初となるインカメラにもライカレンズを採用する。価格はP10が7万1064円、P10 Plusが7万8624円。また、同日、スマートウォッチの「HUAWEI WATCH 2」も発表。こちらも同時発売で、価格は3万7584円。

ファーウェイのスマートフォンはP9シリーズで写真写りの良さから地道に評価を高めてきた。P10シリーズはその勢いを背景に大小2シリーズ展開する形だ。発表会終了後のプレス向けの質疑応答は以下のとおり。

質疑応答まとめ:ファーウェイの日本市場でのビジネスは好調

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質疑応答に答えるファーウェイ・ジャパンの呉波 デバイス部門プレジデント。

Q1. P10の販売戦略はどのような方針を考えているか?

A1. GFKの調査ではSIMフリースマホの市場が3倍の伸びになっている。また近年、SIMフリースマホといえば2台目用として購入する人が多かったが、2017年を皮切りに主要ケータイとしてSIMフリースマホを選ぶ人が多くなってきている。日本のスマホ市場の特異性は、ハイエンド(高価格帯)製品の方が売れるといういわゆる「逆三角形」になっているところだ。P10ではSIMフリースマホを通し、逆三角形の一番上に食い込むつもりだ。

Q2. 日本市場の変化のきっかけはあったか?

A2. あった。Mate 9が売れたことが一つの分岐点になった。ここでハイエンドのラインナップを増やし、ハイエンドを求める顧客に応えたいという思いがあった。

Q3. 日本ではiPhoneが人気ということもあり、画面の大きい端末は売れないと言われてきた。

A3. 2011年から日本市場を担当し始めて、日本の市場ではまず片手で操作できないスマホは売れないということがわかった。しかし近年購買層が変化し、片手の操作を担保しつつ、大画面で見られるスマホも求められるようになってきた。ファーウェイのスマホは5.2インチから5.5インチの大きさを採用。また優れたグリップ感で片手の操作もしやすい。最近の調査では5.5インチのもので動画を視聴したときのユーザーエクスペリエンスが良いということがわかったので、機体の幅は小さくかつ画面を大きいものを追求している。

Q4. 去年のP9とP9Liteが売れたことによってファーウェイブランドが上がったという認識は?

A4. ファーウェイの日本市場の目標は「生き残ること」。その上で、メディアの口コミと消費者の口コミ、両方を取り込んでいくことを目指してきた。なので、去年知名度が上がったとしたらまずは取り上げてくださったメディアの皆様に感謝したい。特に日本では購入ルートが多様化している。周りの友人知人や家族から薦められてファーウェイ製品を買ったという人の割合も大きい。スマホを買うと決めた瞬間からファーウェイ端末が選択肢に入るようにこれからもブランド力の向上に力を入れていきたい。

Q5. 消費者の口コミということでいえばカスタマーサポートが重要だと思うが、どのような方針なのか?

A5. 銀座にカスタマーサポートを設置している。ここの主な目的は修理ではなく、初めてスマホを購入する人のための受付として置いている。アプリの入れ方や古いフィーチャーフォンからどうスマホに導入するかといったことまで、きめ細やかな対応をして顧客満足度を上げることを目指している。そして、現場の販売員の声を収集し、簡単でクレームの少ない製品を作るためさらにブラッシュアップしていきたい。

Q6. ファーウェイ P9 lite PREMIUMはUQと提携していたが、今後もMVNOと提携する予定は?

A6. ファーウェイ P9 lite PREMIUMは売れ行きもよかった。今後も「あらゆることが起こりうる」と思う。

Q7. 「あらゆることが起こりうる」とは、P10シリーズはドコモのような大手キャリアからも出るのか?

A7. まずはSIMフリー市場での実績を残していきたいが、やはり一番重要なのは大手キャリアとの付き合いだ。今後も「あらゆることが起こりうる」とだけ申し上げておきたい。

Q8. 他のラインナップとの関係は?

A8. Nova Liteを売り出してわかったことは、Nova Liteの売り上げに合わせてP9 Liteも売れたということ。いわゆる「カニバリ」は起こらなかった。NovaやNova Liteは売れ行きもよく、SIMフリースマホのトップ10に入っていたが同時にP9 Liteの売り上げも上がったというのは驚きだった。

Q9. それを踏まえた日本市場戦略は?

A9. 日本市場ではグローバルのものに比べラインナップをだいぶ絞って売り出している。Mateシリーズはビジネス向け、Pシリーズはカメラやファッションが好きな人向け、Novaシリーズは若者、女性向け。ターゲットによって販売チャネルも異なりまたそれらも多様であるため、それぞれのターゲットのニーズに合わせた適切なセールス展開をしていきたい。

Q10. MVNOの取引先は決めている?

A10. 先ほども申し上げた通り「市場に生き残る」ことが目標。ファーウェイはお客様を選ぶ立場にない。良い製品を出し続けることができなければすぐにユーザーが離れてしまうことがわかっている。戦々恐々としながら、しっかり製品作りに取り組んでいきたい。

Q11. モバイル決済サービスへの取り組みは。

A11. 中国では、モバイル決済サービスの使用総額がすでに日本のGDPと同じだというデータがある。つまりこれは「超ド級のキラーサービス」だ。ファーウェイではNFCを採用しているが、中国ではもっとシンプルな、バーコードによる決済が主流。クラウドとも関わってくる。だがSIMフリーのメーカーでAndroid Payのサービスをやっているところはまだない。日本ではユーザーのプライバシーが保護されることが前提で、市場と技術が成熟した時にサービスを投入するつもりでいる。

(撮影:西山里緒)

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