©CallisonRTKL Inc.
全米のモールが相次いで閉店する中、これらのショッピングモールをドローンの基地局に変身させようと提案する建築事務所がある。
国際的建築事務所CallisonRTKLは、主要なテナントを失い解体が予定されているテキサス州アーリントンにあるSix Flags Mallをベースに、このアイデアをデザイン化した。
閉鎖間近の同施設を工業団地へと建て替える暫定的な計画はいくつかあるが、CallisonRTKLは同ショッピングモールの跡地を、ドローンの離陸や配送にとって最適な基地局に作り変えたいと考えている。
以下はその基地局の完成予想図だ。
「Droneport」は、アマゾンなどの企業に即日配送の手段を安く提供することを目指す、未来的な物流センターだ。
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革新的デザインを擁する同施設には、地下倉庫、トラック配送用の荷降ろしエリア、垂直エレベータータワー、ドローンの着地と収容を行うリング状ドックなどがある。
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荷物は配送トラックによって保管スペースに運び込まれ、地下倉庫に収納される。
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顧客が注文すると、ドローンは商品を地下倉庫から取り出し、垂直エレベータータワーに移動させる。
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タワー上部へと送られた後、商品はリング内の運搬装置に載せられて、配送準備の整ったドローンまで輸送される。
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商品を積載されると、ドローンは施設を出発し、顧客の自宅に商品を配送する。
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高所から離陸することで、離陸時にかかるエネルギーの消費が抑えられ、ドローンは再充電することなく配達から帰還できる。
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このモデルは、小売業者の配送費用を大幅に削減する可能性を秘めている。ドイツ銀行のアナリストによると、ドローン配送は、アマゾンなどの小売業者の配送単価を半額にまで引き下げられる可能性があるという。
アメリカ国内で2.2kgの商品を配送するのにかかる費用
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現時点では、CallisonRTKLにこのドローン基地局を建設するための明確な計画や資金はない。しかし、より迅速で効率的な配送方法への需要が高まるにつれ、多くの企業がドローン配送に移行していくだろう。
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[原文:This cutting-edge drone port could be the future of the shopping mall as we know it]
(翻訳:Keitaro Imoto)