「設計プロセスを進めるにあたって、彼らには密接に協力してもらっている」とマスク氏。
TED
6月6日(現地時間)、カリフォルニア州マウンテンビューにあるコンピューター歴史博物館でテスラの年次株主総会が開催された。CEOのイーロン・マスク氏は、EVセミトラック(セミトレーラー)を開発するために、複数の大手運送会社に協力してもらっていることを明らかにした。
「走行可能なプロトタイプを公開するのは今年9月末の予定だが、事前に大型トラックの購買層に見せたところ、非常に好評だった。彼らはとにかく、いつから、何台買えるのかを知りたがった」
さらに「設計プロセスを進めるにあたって、彼らには密接に協力してもらっている」と加えた。
6月6日、株主総会で公開された販売予定のモデル
Tesla
設計段階から関わってもらうことで、購買ターゲットのニーズに確実にマッチさせることがテスラの狙い。またマスク氏は、18カ月から2年以内に、セミトラックの本格生産に入る予定と述べた。
テスラがセミトラックを開発していることは、2016年8月、マスク氏のブログ投稿「マスタープラン・パート2(Master Plan Part Deux)」の中で初めて公表された。しかし、同氏はそれ以来、具体的な詳細については口をつぐんできた。
テスラはEVセミトラックの分野で、独走しているわけではない。競合は存在する。今年、ドイツの自動車大手ダイムラー(Daimler)はEVセミトラックの路上テストを行う予定で、すでに20社ほどの見込客を獲得していると同社は述べている。
テスラは、2017年中に同社初のマス・マーケット向けセダン「モデル3」を、2018年中に「モデルY」を発売する予定。また、マスク氏は今年4月、2年以内にEVピックアップトラックも発表する予定と述べている。
同社の最新の株価はこちら。
source:TED、Tesla
[原文:Elon Musk just revealed an important detail about Tesla's upcoming electric semi-truck (TSLA)]
(翻訳:Yuta Machida)