ラリー・エリソン氏のプライベートヨット、ムサシ号
romanboed / Flickr
プライベートヨット、高級車、前衛美術のコレクション、それが何であろうと、世界の富豪たちは好きなものに、お金を注ぎ込むことをいとわない。
世界の大金持ちたちの文字通り桁外れな「おもちゃ」を見ていこう。
イーロン・マスク氏の「ボンドカーならぬ、ボンド潜水艦」
Don Griffin via RM Auctions, Larry Busacca Getty Images
2013年にテスラのCEO、イーロン・マスク氏は、1977年公開のジェームス・ボンド映画『007 私を愛したスパイ』(原題『The spy who loved me』)の撮影で実際に使われたロータス・エスプリ(スポーツカー)型の潜水艦を、86万6000ドル(約9500 万円 )で落札している。作中では、ロータス・エスプリから潜水艦に変形していたが、同氏が落札したのはあくまでも大道具。同氏は、実際に変形できるように改造してみたいと語っている。
ミハイル・プロホロフ氏の「バーチャルスキーマシーン」
60 Minutes
ロシアの実業家 ミハイル・プロホロフ氏はかっこいい「おもちゃ」をたくさん所有している。2億ドル(約220億円)で買ったバスケットボールチームだけでなく、スキーを仮想体験できるバーチャルスキーマシーンのようなユニークな「おもちゃ」も。ちなみに、同氏は命知らずとして有名だ。ジェットスキーに乗った自身をスタント撮影させ、プロダクション会社に音楽に合わせて編集してもらった過去もある。
ポール・アレン氏の「プライベートヨット、オクトパス号」
Stephen Lovekin/Getty Images, cw_anderson/Flickr
マイクロソフト共同創業者のポール・アレン氏は、全長414フィート(約126メートル)の世界最大級のプライベートヨット「オクトパス号」を所有している。オクトパス号は、ヘリコプター2機、潜水艦1機などを搭載しているだけでなく、セレブを招いて豪華なパーティーを開くためのスペースも十分にとられている。同氏は「タトゥーシュ号」という一回り小さいプライベートヨットも所有しているが、こちらも全長約91メートルと巨大である。
ポール・アレン氏の「戦闘機コレクション」
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アレン氏は、古い戦闘機のコレクションもしており、その価値は数百万ドルにも及ぶと言われている。同氏のコレクションは、ワシントン州エバレットの格納庫に作られた博物館「フライング・ヘリテージ・コレクション」で見ることができる。1970年代にアメリカ軍戦闘機に対抗するために、ソ連のミコヤン・グレビッチ設計局によって開発された名機 MiG-29フルクラムも展示されている。
スティーブン・スピルバーグ氏の「ソリ」(映画『市民ケーン』の小道具)
RKO Pictures
単なるソリなら、自身の大ヒット作の小道具の中から手に入れることもできただろう。しかし、スティーブン・スピルバーグ監督はオーソン・ウェルズ監督の1941年公開の名作映画『市民ケーン』(原題『Citizen Kane』)に登場したソリ「バラのつぼみ(Rosebud)」を、1982年に競売大手サザビーズのオークションで約6万ドルで落札したと言われている。
ビル・ゲイツ氏の「ダ・ヴィンチの手稿」
Wikimedia Commons
熱心な読書家として知られるビル・ゲイツ氏の豪邸には、巨大なドーム状の図書室がある。同氏は図書室の本をそろえるため、希少書籍ディーラーを雇っていると伝えられる。その中でもとりわけ目を引くのが、15世紀の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチが研究を書きつづった「レスター手稿」。ゲイツ氏が1994年に3080万ドルで落札した。ちなみに、現存するダ・ヴィンチの学術書は30冊のみで、その中でもレスター手稿が最も知名度が高い。
リチャード・ブランソン氏の「潜水艦」
Courtesy of Virgin Limited Edition/Necker Island
ヴァージン・グループの創業者リチャード・ブランソン氏は、カリブ海イギリス領ヴァージン諸島のネッカー島をプライベートアイランドとして所有している。ネッカー島の面積は74エーカー(約30万平方メートル)で、同氏の豪華な滞在施設には最大30人が宿泊できる。滞在客は、プールやビーチでぶらぶらするのに飽きたら、プライベートヨット「ネッカー・ベル号」を楽しんだり、潜水艦「ネッカー・ニンフ号」で海中を探検できる。
ラリー・エリソン氏の「ラナイ島」
Four Seasons Resorts Lana'i
オラクルのCEO ラリー・エリソン氏ほど「おもちゃ」に大金を注ぎ込んでいる人間はいないだろう。潤沢な不動産ポートフォリオに、スーパーカーのコレクション、戦闘機も同氏のコレクションに含まれている。また、同氏は2012年、ハワイ諸島の中心部に位置する火山島「ラナイ島」の98%を約3億ドルで購入。その島を持続可能な生活のモデルケースにしようと計画している。
ラリー・エリソン氏の「プライベートヨット、ムサシ号」
romanboed / Flickr
エリソン氏は全長288フィート(88メートル)のプライベートヨット「ムサシ号」も所有している。ヨットの名前は、彼が尊敬する16世紀の武士、宮本武蔵に由来する。ムサシ号には、2つのマスタースイートルームやバスケットボールのリングが備わっている。
マーク・キューバン氏の「プライベートヨット、ファウンテンヘッド号」
Michael Hickey/Getty Images, stephrog/Flickr
投資家 マーク・キューバン氏も全長288フィート(88メートル)のプライベートヨット「ファウンテンヘッド号」を所有している。ファウンテンヘッド号は、ラリー・エリソン氏の「ムサシ号」の姉妹船。外見はそっくりだが、内装はよりアンティークな雰囲気のデザインだそうだ。
マーク・キューバン氏の「プライベートジェット」
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キューバン氏は、プライベートジェットも所有している。「ガルフストリームV」、「ボーイング757」、「ボーイング767」の3機だ。同氏が1999年に「ガルフストリームV」を4000万ドルでオンライン購入した際には、eコマース取引史上最高額の買い物として、ギネス世界記録に認定された。 同氏にとってプライベートジェットを所有することは、「家族や友人と過ごすための時間が手に入るということを意味する」と2010年にウォール・ストリート・ジャーナルに語っている。また、「おかげで、さらに多くの仕事をこなすことができるようになった。家族と一緒に、快適に旅行できるようにもなった。これは、人生を変える革命的なアイテムだ」とも。
エリック・シュミット氏の「プライベートヨット、オアシス号」
Sean Gallup/Getty Images, Y.CO
グーグルのエリック・シュミット会長は、全長195フィート(59メートル)のプライベートヨット「オアシス号」を所有している。同氏は、1週間当たり40万ドルでの貸し出しも行う。ちなみに、オアシス号にはジェットスキーやプールなど、さまざまな娯楽用設備が設置されており、ディスコに変身可能なジムも備わっている。
[原文:The 13 most over-the-top billionaire toys]
(翻訳:Yuta Machida)