Facebook(フェイスブック)は、新しい調査結果を発表した。だがその内容は、もう皆が知っていることだ。テレビの視聴者は、テレビCMが始まるとCMを見ないでスマホでFacebookをチェックしている。
同社は、人気番組の第1回目を見ている時のFacebookユーザーの行動を調査した。調査対象の537人は、CMが始まると番組中よりもさらにFacebookを使っていた。
テレビCMが始まるとFacebookの利用率は急上昇する
537人という数は、Facebookのユーザー数から見れば限られたもので、調査は明らかに同社にとって都合が良いものだ。しかし、この結果には、皆、納得するはずだ。そして、テレビCMを出稿している広告主たちは憂慮すべきだろう。広告主たちは、すでにDVR(デジタルビデオレコーダー)を使って広告を飛ばしたり、Netflix(ネットフリックス)などのストリーミングサービスに加入し、CMを避けている視聴者を何とかしようと苦闘している。
Facebookの調査データは、広告主たちに、テレビCMとFacebookのモバイル広告を何とか連携させるよう訴えているかのように見える。
調査の詳細は、同社の投稿で読むことができる。
一方でFacebookは広告主に、モバイル広告の再考も促している。より短く、注意を引く広告を打ち、新しいクリエイティブな広告を頻繁に出すようにと。
「人々は、どんなメディアにおいても、以前のように広告を見ていない。既存の視聴者向けに制作されたテレビのスポットCMは、スマホではユーザーの関心を引くことはできないし、最後まで見られていない」と、同社コア広告部門バイスプレジデントのマーク・ラブキン(Mark Rabkin)氏は述べている。
[原文:Facebook says people can't stop looking at Facebook during TV commercials]
(翻訳:竹田さをり)