Facebook、ドイツで「偽ニュース」のフィルタリングをテスト

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Facebookは記事に「疑いあり」のラベルをつけることになりそうだ。「偽ニュース」のフィルタリング・テストがまもなくドイツで始まる。

フィナンシャルタイムズによると、このテストではユーザーがフラグをつけた記事は、事実確認を行うCorrectivに送られる。Correctivが「記事は信頼できない」と判断した場合、Facebookのニュースフィード・アルゴリズムで優先順位が下げられる。つまり、フィードに表示されなくなり、記事を読む人は少なくなる。

Facebookは、ドイツ版のプレスサイトの記事でテストを行った。

Facebookの広報は「今はドイツに注力している。次にどこの国で行うかは検討中」とフィナンシャルタイムズに語った。

モバイル端末での表示は以下の通り。

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Facebook

Facebookのテストは、ドイツが自国の「偽ニュース」問題を抱えていたことから始まった。昨年末に、ドイツ最古の教会が放火されたという偽ニュースが広まったのだ。

ドイツの当局者は、すでにFacebookのようなインターネット企業に対して、彼らがプラットフォーム上での「ヘイトスピーチ」や「偽ニュース」を制限しなかった場合、名誉毀損で訴えると伝えている。

「我々は撲滅に向け、あらゆる法的手段をとる」とドイツの法務大臣は12月に述べた

Facebook上での誤解を招く偽ニュースの拡散は、米国でも議論の的となっている。いくつかの研究によると 、「ローマ法王がトランプ氏を支持」というような偽ニュースは、明らかに、より多くの人に読まれ、信頼性の高い記事よりも拡散されていた。

一部の評論家は、「偽ニュース」がトランプ氏の勝利に貢献したと述べた。オバマ大統領(当時)は、Facebook上の偽ニュースを「ナンセンスのホコリの塊」「常軌を逸した陰謀論」と呼んだ。

Facebookは、同様の偽ニュースフィルターを米国でテストしている。

[原文:Facebook will filter 'fake news' in Germany

(翻訳:蓮)

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