Atelier für Sonderaufgaben
氷の彫刻でできたロッジから鉄で作られたホテルまで、従来のB&B(朝食付きの民宿)への利用を考え直したくなるほど、風変りなホテルは無数にある。
ヌル・シュテルン(Null Stern)という名のオープンエアのホテルは、壁と天井が全くない。そこでの宿泊は、まるでキャンプのようだ。スイス・アルプスの真ん中にあるのは、ベッドとシーツだけ。
ホテルの名前は、ドイツ語で「ゼロの星」という意味だ。「星はホテルではなく、お客様一人一人です。全ての壁を取り払いました。ここにあるのは『あなた』と『ここでしか得られない体験』だけです」とホテルの共同創業者ダニエル・シャルボニエ(Daniel Charbonnier)氏はBusiness Insiderに語った。ヌル・シュテルンは2016年7月に、ベッド1台でサービスを開始。今年6月上旬、スイス・アッペンツェルのGöbsi山頂に2部屋目を開設したばかりだ。さぁ、見てみよう。
ヌル・シュテルンの最初の「部屋」は、海抜6463フィート(約1970メートル)のスイス・アルプスにある。宿泊料金は、1泊約210ドル(約2万3000円)。
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山の上にベッドを設置するため、建設業者が土地を平らにしている。
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ホテルには壁も屋根もバスルームもない。あるのは、ナイトスタンドとランプ、クイーンベッドのみ。公共トイレは、山を下って約5分のところにあるという。
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星空と山の大パノラマを楽しめる。「スイスそのものがホテルになります」とシャルボニエ氏は言う。
Null Stern/YouTube
通常のホテルのように、ルームサービスもついている。専属執事もいる。
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執事は、近くのキャビンに滞在している。
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そのキャビンで食事の準備もする。夕食と朝食はベッドまで運んできてくれる。
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海抜約4000フィートのGöbsi山頂にも、クィーンベッドの新しい部屋ができた。
Claudio Baeggli
ヌル・シュテルンによると、この部屋には「リモコンのないテレビ」と「たった一つの専用チャンネル」が用意されているという。執事がその日のニュースや天気予報、エピソードをテレビフレームを通して、教えてくれるのだ。
Riklin Brueder
新しい「部屋」は6月初旬にオープンしたが、ヌル・シュテルンは2018年まで予約を受け付けない。天気が悪い場合は、直前でもキャンセルできる。
Riklin Brueder
[原文:The stunning Swiss Alps 'hotel room' without walls is opening a new location — take a look]
(翻訳:梅本了平)