ソウルロ7017
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ニューヨークにある空中公園「ハイライン」と並ぶ、巨大な空中遊歩道が韓国ソウル市内に誕生した。
使われなくなった高架道路は、ソウルロ7017(またはソウルストリート)プロジェクトによって、2万4000本の植物で埋め尽くされた緑豊かな遊歩道公園に生まれ変わった。
2015年、ソウル市は空中公園をデザインするコンペを開催し、オランダの建築会社MRVDVが選ばれた。
ソウル市による推定3300万ドル(約36億円)のプロジェクトは昨年工事が始まり、今年5月下旬にオープンした。
ソウルロ7017は、1000万人の人口を抱えるソウル市を歩行者に優しい街にする大規模な取り組みの一環として行われた。
ソウルロ7017は1970年に建設された高速道路の上に造られた。その高速道路は2006年に構造上の欠陥が見つかり閉鎖された。取り壊しが予定されていたが、遊歩道として利用できるとソウル市は考えた。
MVRDV
カエデ、ツツジ、桜、常緑針葉樹といった地元の木、低木、花など254種類の植物を楽しめる。
アルファベット順に並んでいるので、それぞれの植物が何かすぐ分かるし、学ぶことができる。
このプロジェクトは「周辺地域を緑化させるような新たな取り組みを促し、植物を通して、近隣を物理的・視覚的に結びつけることができる」とMRVDVはプレスリリースでコメントした。
夜になるとライトが点灯し公園全体が輝く。
Seoul Metropolitan Government
ソウルロ7017のおかげでソウルに緑が増えた。
ニューヨークのハドソン川沿いにある「High Line」。老朽化した鉄道高架を利用して作られた。
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[原文:Seoul turned an overpass into its own $33 million version of the 'High Line']
(翻訳:Satoru Sasozaki)