ヤフーCEOを辞任したマリッサ・メイヤー氏
Justin Sullivan/Getty Images
マリッサ・メイヤー(Marissa Mayer)氏は、5年間務めた米ヤフーのCEOを辞任した。アメリカ大手通信企業ベライゾンは、ヤフーの中核事業を44億8000万ドル(約4930億円)で買収する手続きを完了し、メイヤー氏には2300万ドルの退職金を支払われる予定だ。
ベライゾンは以下のようコメントした。
「取引成立を終え、ヤフーで担った役割に避けられない変化があることを考慮した結果、マリッサ・メイヤー氏は辞任を選択しました。ベライゾンはメイヤー氏の今後の成功を祈っています」。
ヤフーの従業員に宛てた公開レターにおいて、メイヤー氏は次のように述べた。
「この5年間、チームの一員になれたことを光栄であり、誇りに思っています。我々は共に製品・ビジネス・そして会社を再編し、強化し、近代化しました」。
同氏は、ヤフーの株価実績や1カ月あたりのユーザー数が10億人に達したことなども付け加えた。
ヤフーとベライゾンは以前、買収取引終了後にメイヤー氏が辞任する方向であることを発表している。これが、13日火曜日(現地時間)に現実のものとなった。
メイヤー氏は、ヤフーが業績不振で幹部を刷新した2012年にCEOに就任した。同氏就任後のヤフーの株価は好調だったものの、独立を維持できるレベルには立て直せなかった。
ベライゾン傘下のヤフーはAOLと合併し、社名をOath(オース)に変更して再出発する。OathはハフィントンポストやTechCrunch、Engadgetなどさまざまなメディアを統括する。AOLのCEOティム・アームストロング(Tim Armstrong)氏がOathのCEOに就く。
メイヤー氏はまだ今後の予定を明らかにしていない。同氏が従業員に宛てた辞任のコメントは、Tumblrで読むことができる。 (英語)
[原文:Marissa Mayer is taking $23 million and moving on from Yahoo — read her farewell letter to employees]
(翻訳:Keitaro Imoto)