Uber・カラニックCEOが社員に残したメール <全文掲載>

休職を表明したトラビス・カラニック氏

休職を表明したトラビス・カラニック氏

REUTERS/Danish Siddiqui

Uber(ウーバー)のCEOトラビス・カラニック氏が休職する。

「自分自身の問題に取り組む」とともに、最近身内に起きた不幸に向き合うためだ。同氏が全社宛てのメールで伝えた。

復職後もカラニック氏の権限は縮小され、 同社の取締役会は「カラニック氏の影響力を制限する」ために独立した会長を選任する予定、とブルームバーグは伝えた

カラニック氏がいつ復職するのかは明らかにされていない。我々はUberにコメントを求めたが、まだ返答はない。

カラニック氏の電子メールの全文は以下のとおり。

従業員の皆さんへ

この8年間、私の人生はいつもUberとともにあった。最近起きた出来事で痛感したことがあった。家族は仕事よりも大切だということだ。だから、しばらく日常業務から離れ、金曜日に葬った母を悼むことにした。そして、自分自身の問題に取り組み、世界に通用する経営陣の構築に集中することにした。

私たちがたどり着いた場所とこれまでの経過について、全ての責任は私にある。もちろん、誇るべきことはたくさんあるが、改善すべきことも多々ある。Uber 2.0を成功させるために何よりも大切なことは、私自らが時間をかけて経営陣を構築することだ。だが私たちがUber 2.0に取り組むためには、私もまたトラビス2.0に取り組み、この会社に必要な、皆さんにふさわしいリーダーにならなければならない。

当面は、経営チームが会社を率いていくことになる。大きな戦略的判断が必要な時は、私は対応する用意があるが、私は経営チームに経営を委ね、会社を速やかに前進させるために大胆に決断していけるよう力添えするつもりだ。

復職がいつになるか、現時点で明らかにするのは難しい。思ったより短いかもしれないし、長くなるかもしれない。不幸にも愛する人を失った事実は私にとって耐え難いものであり、心に整理をつけるには時間が必要だ。皆さんからいただいた、たくさんの慰めの言葉に私は救われました。それらの言葉はほぼ例外なく「私に何かできることはありますか?」という言葉で結ばれていた。私の答えはシンプルだ。私たちの使命のために日々取り組んで欲しい。それが、私に家族との時間を与えてくれる。家族を何よりも大切にすること、それが私の母が遺した教えだ。 Uber 2.0を実現しよう。皆さんの素晴らしい働きを、そしてUberを成長させた素晴らしい皆さんの姿を世界に示そう。


また会う日まで


トラビス

[原文:Uber CEO takes leave of absence following an explosive 4-month investigation that led to 20 firings

(翻訳:十河亜矢子)

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