モルガン・スタンレーが進めるデジタル化 —— 顧客とのつながり強化を図る

大勢の男女が楽し気に座っている様子

Martin Hunter/Getty Images

  • 大手投資銀行のモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)は、クラウド通信企業のTwilioと提携。これにより、同行のファイナンシャルアドバイザー部隊は顧客に対して、ポートフォリオや最新イベントをテキストメッセージで送れるようになる。
  • 今回の提携は、モルガン・スタンレーのより広範なテクノロジー戦略の一環。その内容は、同行のファイナンシャルアドバイザーと既存顧客のつながりの強化、新規顧客の獲得、プロセスのデジタル化だ。
  • 同行ではさらに、富裕層の子どもや企業の若手幹部向けに、目的に基づいたロボアドバイザーをオプションとして展開する予定だ。

あなたが資産家だとしよう。一日中、次から次へと会議をこなす。そんな時、マーケットを揺るがす出来事が発生する。予想外の選挙結果かもしれない、地球の裏側で起こった地政学的な出来事かもしれない、はたまた電撃的なニュース報道かもしれない。それが自分にとってどんな意味を持つのか、つまり自分の投資資産にどのような影響があるのか知りたくなるだろう。

モルガン・スタンレーは、こうした疑問にテキストメッセージで答えてくれるようになる。

同行のウェルスマネジメント部門はクラウド通信企業のTwilioと提携し、顧客にテキストメッセージを送信する。法規制に準拠する範囲で、同行のファイナンシャルアドバイザーがテキストを送信し、既存顧客との結びつきを一層強化する狙いだ。最終的には、機械学習エンジンがファイナンシャルアドバイザーにテキストメッセージを提示し、各アドバイザーが、内容の変更、送信承認、送信拒否できるという構想を描いている。今後数カ月でソーシャルメディアのサポートやビデオチャット機能も強化していく。

同社チーフデジタルオフィサーのNaureen Hassan氏は、「ファイナンシャルアドバイザーと顧客間のコミュニケーションは手軽な方がよく、我々が日常使っているコミュニケーション手段を反映すべきだ」と語った。

今回の提携は、同行のウェルスマネジメント部門のデジタル戦略の一環だ。既存顧客とのコミュニケーションの増進に加え、モルガン・スタンレーは新規顧客の獲得、プロセスのデジタル化にも注力している。

モルガン・スタンレーはさらに、既存の富裕層顧客の子どもや、モルガン・スタンレーのストックプラン参加者向けに、目的に応じたロボットアドバイザーの提供を計画する。同行は、企業のストックプラン(自社の従業員に対して自社株購入の機会を提供する制度)を管理する大手の1つだが、ウェルスマネジメント部門は、企業の経営幹部向けのサービスを主力としており、そこへの階段を登りつつある中間幹部社員はカバーしていなかった。その状況が変わろうとしている。

また、時間のかかる事務的な業務のスピードアップにもテクノロジーを利用する。住所変更や電信送金の承認など、25以上の事務的業務をオンラインもしくはアプリを通じて行えるようにする予定だ。

今回の提携は、モルガン・スタンレーの広範なテクノロジー戦略の一環でもある。同行は6月上旬、約65の既存ベンダーと年次総会「CTO Innovation Summit 」をシリコンバレーで共催、Twilioを含むスタートアップ85社が参加した。

モルガン・スタンレーの戦略的技術提携に関わる事業を率いるShawn Melamed(ショーン・メラメッド)氏は「 業界を震撼させるような1つの技術やトレンドなどない」と語った。

「複数の技術とサービスが連携し、協力したときにそれが可能になるのだ」

[原文:Morgan Stanley is turning to text messages to keep in touch with wealthy clients

(翻訳:Conyac

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