予兆はあった —— ビットコイン急反落の理由

15日(現地時間)、ビットコインの価格が急落した。下落率は12.9%、1ビットコインは2161ドル(約23万7000円)となり、6月初め以来の最安値となった。12日に付けた最高値2997ドル97セントに比べると、40%近く下げた。

ビットコイン相場チャート

Markets Insider

急落は、市場に下げ圧力がかかっている中で起きた。14日、FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)は政策金利を0.25%引き上げ、また保有資産を縮小するプランを発表した。

より重要なのは、ビットコインのマイニング企業Bitmainが14日、「緊急時対応策」の概要を示したことで、ビットコインのスケーリングに関する議論が再燃したことだ。これについては、ウェブメディアCoindeskの解説が分かりやすい。

「最も注目すべきことは、Bitmainの提案は、(取り引きの遅延を解消するために)ネットワークのハードフォーク(編集部注:新旧の互換性がないアップグレード)を行い、より大きなブロックサイズの仕組みに移行するということだ。アップグレードの結果、もう1つのビットコインネットワークが生まれ、取引可能な2つのビットコインが生まれる」

急落の予兆はあった。ビットコイン相場は、4月初めから6月半ばにかけて約180%上昇した。この動きを見て、大富豪のマーク・キューバン氏はビットコイン相場を「バブル」と呼んだ。ゴールドマン・サックスも今週初め、クライアントに対してビットコイン相場について警鐘を鳴らし、「シグナルのバランスを考えると、相場は概してこう着しているように見える」と述べ、最低1915ドルまで下落する可能性を指摘した。

このところ、ビットコイン関連のニュースは概ね楽観的なものだった。中国の3大ビットコイン取引所が2月から一時停止していた顧客の資産引き出しを5月末に再開し、日本政府は3月末にビットコインを公的な決済手段として認めた。だが大きな問題が1つ残っていた。アメリカ証券取引委員会(SEC)は、ウィンクルボス(Winklevoss)兄弟によるビットコイン投資信託の申請を承認しない決定を下したことで物議を醸した。決定が覆されるか否か、見通しは不明だ。

最新のビットコイン価格はこちら(英語)

[原文:Bitcoin is tumbling

(翻訳:原口 昇平)

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