ロールス・ロイスの工場見学 —— 22億円のジェットエンジンに大臣もご満悦

Trent XWB

ロールス・ロイスの新しいジェットエンジン工場で組み立てられている「Trent XWB」

Adam Berry/Getty Images

ロールス・ロイス(Rolls-Royce)が、新しいジェットエンジン工場を公開した。

この工場で製造される「Trent XWB」は、エアバス A350 XWBに搭載されるエンジン。これまでにない静粛性と低燃費を実現している。

同社は、政府関係者、ジャーナリスト、カメラマンをベルリン郊外の工場に招待し、内部を案内した。高効率エンジンができる様子を見ていこう。


大きい、本当に大きい。エンジン2基で、240トンの飛行機を空に浮び上がらせる。1基当たりの推力は8万4000ポンド。

Trent XWBのファン

Adam Berry/Getty Images


このエンジンはエアバスA350 XWB(エクストラワイドボディ)に搭載される。エアバスで、最もよく売れている機種の一つだ。

飛行中のエアバスA350 XWB

Sean Gallup/Getty Images


主翼の下に取り付けられたTrent XWB。

主翼の下に取り付けられたTrent XWB

Alexander Hassenstein/Getty Images


価格は2000万ドル(約22億円)。機体に取り付ける前に、何度もテストと検査を繰り返し、完璧な状態にする。

検査中のTrent XWB

Adam Berry/Getty Images


部品は巨大なコンテナで工場に到着する。コンテナの中にはもっと小さな金属製の箱が詰まっているが、それもフォークリフトを使わないと持ち上げられないほど重い。

コンテナから外へ出されたメタルボックス

Adam Berry/Getty Images


直径10フィート(約3メートル)のターボファンをチェックするためには、飛行機のタラップのような移動式の階段が必要。

Trent XWBのファンの前に可動式階段が設置されている様子

Adam Berry/Getty Images


組立ラインでは、台車を使って重さ8トンのエンジンを動かす。

Trent XWBが大きな台車に乗せられている様子

Adam Berry/Getty Images


直立させると、さらに大きく感じる。完成後には見えなくなるコンプレッサーや燃料パイプが見える。

直立状態のTrent XWB

Adam Berry/Getty Images


ドイツのブリギッテ・ツィプリース経済エネルギー相と、ロールス・ロイスの製品導入マネジャー、ウーベ・ルドルフ氏。

ドイツのブリギッテ・ツィプリース経済エネルギー相とロールスロイスの製品導入マネジャー、ウーベ・ルドルフ氏。

Adam Berry/Getty Images


招待された政治家たちは皆ご満悦。ツィプリース経済エネルギー相の右後方には、ブランデンブルク州のディートマー・ヴォイトケ州首相。

ご満悦の政治家たち

Adam Berry/Getty Images


高効率とともに、最高クラスの静粛性も実現。エコノミークラスで少し眠ろうとするときには、ありがたい。

組立中のTrent XWBの前を作業員が歩いている様子

Adam Berry/Getty Images


2015年に搭載開始。エアバスはすでに、ヴァージン・アトランティック航空、デルタ航空、ブリティッシュ・エアウェイズから発注を受けている。次のフライトでは、このエンジンが搭載されていないか確認してみよう。

Trent XWBのクローズアップ

Adam Berry/Getty Images



[原文:Inside the factory where Rolls-Royce produces one of the greenest jet engines ever made

(翻訳:十河亜矢子)

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