2枚のピザが意味するものは?
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アマゾンは16日金曜日(現地時間)、 高級食品スーパーのホールフーズ・マーケットを1株当たり42ドル(約4700円)で買収すると発表した。
この買収によって、アマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏は新たに137億ドル(買収総額)の企業を指揮することになる。
ベゾス氏は巨大IT企業を率いるプロの経営者として、リスクの見極め方から不要な会議で1日を無駄にしない方法まで、日頃から自身のリーダーシップ論を唱えている。
ベゾス氏は不要な会議を避けるよう指示しており、どうしても会議が必要な場合は、「ピザ2枚ルール」を適用し、生産性を高めている。
ルールはシンプルだ。会議の参加者が多いほど、生産性は低下する。これを解決するために、参加メンバーを2枚のピザを分け合える人数に抑えるのだ。
大勢が会議に参加すれば、創造性が犠牲になる。また、Business Insiderのリッチ・フェロニー(Rich Feloni)氏によると、有意義で生産性の高い会議を行うには、有能な進行役を任命したり、基本的なルールを設けたり、議題が参加者全員と関係あるかを事前に確認するなどの工夫が必要だという。
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン で心理学の教授を務めるエイドリアン・ ファーナム (Adrian Furnham)氏はPsychology Todayの記事で、会議で期待する成果を上げやすくするために、以下の方法を推奨した。
「会議前にアジェンダを練り、配布しておく。会議の結果をどう扱うか、事前に参加者全員の合意を取り付けておく。アジェンダと結果には責任を持つ。アジェンダの議題の必要性を明確にする。会議のだいたいの時間を伝えておく」
「ピザ2枚ルール」が示すものは、「会議は必要最小限で」というベゾス氏のポリシーだが、彼のアドバイスを額面通りに受け取って、2枚のピザを持ち込むのもありだ。ピザは全てを良くしてくれる。
[原文:The 'two pizza rule' is Amazon CEO Jeff Bezos' secret to productive meetings]
(翻訳:梅本了平)