中国発のシェア自転車のメガベンチャー「モバイク(Mobike)」社が注目を集めている。一部報道では、日本進出が間近ではないかという記事も出始めた。BUSINESS INSIDER JAPANでは、いち早くモバイクの急成長と、特殊なビジネスモデルに着目。6月初頭に国際展開の担当者が来日した際に直撃取材も実施した。
モバイクとはどんな企業なのか? どのように資金を調達し(大物ばかりだ)、どのようなビジョンで世界展開をしようとするのか? それらがわかる記事を以下にまとめた。
※記事が追加され次第、順次更新します。
シェア自転車のモバイク、イギリス進出前に6億ドル調達 —— テンセント、セコイアが出資
モバイクは昨年10月時点で300億円以上を調達しているが、今回、新たに6 億ドル(約665億円)の資金を調達したことがわかった。わかっているだけで調達総額は9億2500万ドル(1027億円)に達するとも言われる。
運用450万台!シェア自転車の巨人「モバイク(Mobike)」独占取材 —— AI×IoT武器に世界展開
6月初旬に開催されたベンチャー交流型イベント「Infinity Ventures Summit 2017 Spring Kobe」(IVS神戸)で、日本で初めて、モバイクのIoTシェア自転車が国内披露された。担当者のインタビューでわかったのは、彼らが「資金力にものを言わせたパワー勝負」や「乗り捨てモデル」ではなく、ビッグデータとAIを使った社会問題解決型のモデルで各国展開をはじめようとしていることだ。
自転車シェア・モバイク(Mobike)社らが語る「日本爆買い」の可能性 —— 急成長中国メガベンチャーの衝撃
評価額1000億円超の中国のメガベンチャーは、日本市場をどうみているのか? モバイクら3社がIVS神戸に登壇した際のセッションレポートでは、彼らの考え方がよくわかる。13億人の市場をもつ中国は、日本よりずっとデジタル社会で、ヒットすればたちまち数百万人級のサービスになる。そこから見えてくる人の移動データをどうするかも、彼らはすでに考えている。
シェア自転車は中国人の移動革命 簡単スマホ決済で人気爆発
中国のモバイルを中心としたテクノロジーやビジネスの進化はすさまじい。現地目線で日本人が知らない中国のテクノロジーカルチャーを追ったコラム。ビジネス化という意味では中国が本場になったシェア自転車の文化は、2017年春時点ですでに20社以上が誕生している。そのなかでもモバイクはこの分野を代表する事業者になっている。彼らのこのビジネスは、信じがたいことにまだサービスインからわずか1年しか経っていない。このスピード感こそが、潤沢な投資マネーを一気に集め、垂直的に立ち上がる中国ベンチャーの凄さだ。