ゲームだけではない! VR・ARはエンタープライズ分野でも普及している

仮想現実(Virtual Reality=VR)や拡張現実(Augmented Reality=AR)は当初、ゲーム分野で盛り上がりを見せたが、この新しいテクノロジーは最近ではエンタープライズ分野でも大きな発展を遂げている。

AR/VRへの融資の歴史を表したグラフ

AR・VRへの年間融資額

BI Intelligence

先日ロンドンで開催されたイベント「VR&AR World」で、アメリカの防衛大手ロッキード・マーチンや航空機大手ボーイングの従業員が、VRとARの技術を社内でどのように取り入れているかを詳細に紹介した。その様子は通信業界の情報サイト、ライト・リーディング(LightReading)に詳しい。

  • ロッキード・マーチンはVR・AR技術を活用することで、海軍艦船にレーダーシステムを搭載する際の失敗率を大幅に減らしている。レーダーシステムを搭載する作業は非常に複雑で、精緻さが要求される。100分の1インチ(0.254mm)でもずれていると、システムは稼働せず、修正には多額の費用がかかる。VR・AR技術はその「ずれ」を早期段階で発見するのに貢献している。従来利用してきた2D CAD(二次元製図)システムよりも、台湾の宏達国際電子(HTC)のヘッドセット型VR端末「Vive」をベースにしたアプリケーションの方が効率がいいという。
  • ボーイングはマイクロソフトのゴーグル型AR端末「ホロレンズ」を利用して、エンジニアのトレーニング時間を75%削減することを目指す。画面上にポップアップするテキストや音声ガイドで補助しながら、さまざまな機器の認識や組み合わせ方を学ぶ。また、ボーイングは、宇宙船開発やメンテナンス作業の時間短縮などにもVR・AR技術を活用している。

VR・AR技術がエンタープライズ分野に導入されるようになってからまだ日は浅いが、今後もたらすであろう影響は計り知れない。

ゴールドマン・サックスによると、2025年のAR・VRエンジニアリング市場の規模は合わせて47億ドル(約5236億円)、ユーザー数は320万人となる見込み。CADソフトウエア市場には大打撃となるだろう。

[原文:Lockheed is revealing the potential for virtual reality in the enterprise (LMT)s

(翻訳:Yuta Machida)

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