アマゾンはホールフーズの買収後、人員削減に着手する計画だと伝えられた。
Steve Jurvetson / Wikimedia Commons
アマゾンはホールフーズの買収完了後、人員削減に着手する計画だという。6月18日(現地時間)、関係者の話としてブルームバーグが報じた。
記事によると、アマゾンは、テクノロジーを活用してホールフーズのレジ係を削減することを検討している。
削減対象となる人数は不明だが、ホールフーズの従業員約9万人のうち、多くの店舗スタッフを含めた数千人が対象となる可能性がある。
また、アマゾンは低中所得層へのアピールを図る幅広い取り組みの一環として、ホールフーズの商品価格の引き下げも検討しているという。
ホールフーズのスタッフに対する悲観的な見通しを報じたのは、ブルームバーグだけではない。同日、Forbesのコラムニスト、パノス・モルドクートス(Panos Mourdoukoutas)氏は、「アマゾンのホールフーズ買収、レジ係と最低賃金15ドル運動に悲報」(日本語はこちら)と題して、その影響に触れた。
アマゾンがスーパーマーケットを進化させ、店舗スタッフをセンサーやスキャナー、ICタグで置き換えようとしていることは、すでに良く知られている。
同社の無人店舗「Amazon Go」は、多様なセンサーとスマホアプリを使って、顧客が購入した商品を把握。買い物客は店に入り、欲しいものを持って、そのまま店を出るだけでいい。アマゾンは今年初め、シアトル本社内に「Amazon Go」の第1号の実験店をオープンした。
ブルームバーグが伝えた関係者の話によると、アマゾンはこのテクノロジーをホールフーズに導入することを検討しているという。
一方、アマゾンの広報担当者は、ホールフーズの買収後、直ちに人員削減を行う計画はないと述べた。
「アマゾンは、Amazon Goのために開発したレジの自動化技術をホールフーズに適用したり、買収に伴う人員削減を計画していない」
[原文:Amazon is reportedly planning to cut jobs at Whole Foods]
(翻訳:Tomoko A.)