「成功率は100%」だという。
Ash Fox Photography
アッシュ・フォックス(Ash Fox)氏は、プロのプロポーズプランナーであり、写真家だ。2012年に事業(NYC Proposal Photography & Planning)を立ち上げて以来、約1000組のカップルのプロポーズ企画を手掛け、その様子を自ら撮影してきた。
「プロポーズの一部始終を見届けることができるこの仕事が好きです。また、その素晴らしい瞬間に立ち会うことができることを嬉しく思います。ロマンスや『白馬の王子様』なんて過去の遺物だと思っている人もいるようですが、私の顧客は皆、ロマンチックな白馬の王子様ですよ」とフォックス氏はBusiness Insiderに語った。
これまでに手掛けたプロポーズは、全て成功しているという。
フォックス氏の顧客は世界中にいる。プロポーズのアイデアの相談に始まり、片膝をついてひざまずくその瞬間までずっと、フォックス氏がしっかりサポートする。
アッシュ・フォックス氏、30歳。ニュージャージー州ブリッジウォーターで育つ。ニューヨーク大学を2009年に卒業し、美術学士を取得。以降、写真家として活動中だ。
プロポーズプランナーであり写真家のアッシュ・フォックス氏
Ash Fox Photogrpahy
フォックス氏の顧客の経歴、人種、性別はさまざま。年齢も18歳から80歳までと幅広い。その約75%はニューヨーク市外に在住のため、打ち合わせにはスカイプや電話を使うことが多い。
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顧客の多くは、フォックス氏の経験を頼ってやって来る。相談相手であり、指南役でもある同氏が全てをサポートする。
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大学卒業時から、フルタイムの仕事はしたくないと思っていたフォックス氏。給料が少ない上に、創造の自由を奪われる仕事は嫌だった。
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深夜のロックンロールパーティの撮影が、写真家としてのキャリアの幕開けだった。「参加者を素敵に撮る、ということを毎晩の目標にしていました」とフォックス氏は言う。
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その多くが好評だったため、このスキルをもっと違った形で生かすことができるのではないかと思うようになった。
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約10案件を同時に進めながら、営業をこなし、企業のイベントや、ユダヤ教徒の成人式、小さな結婚式などで撮影をするようになった。
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フォックス氏は、1日あたり最低100ドル(約1万1000円)稼ぐことができれば、ニューヨークでもやっていけると考えた。
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ある日、セントラル・パークでプロポーズするところを撮ってほしいという依頼があった。フォックス氏は初め、驚いたという。「本当に行っていいのかしら。プロポーズに他人を呼んで全てを写真に撮らせるなんて、相当なナルシストね、と内心思いました」
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しかし撮影後、その考えは変わったという。「プロポーズは、結婚式よりもロマンチックです。愛する人と2人だけの親密な瞬間だから。プロポーズは、パフォーマンスではなく、2人のことなのです」
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その直後にもう1件、プロポーズシーンの撮影依頼があった。フォックス氏はピンときた。単に写真を撮るということではなく、『プロポーズがうまく行く』という自信が、彼らには必要なのだと。
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あるとき、依頼人の母親から、息子のプロポーズ写真に感動したとお礼を言われたことがあった。彼女から「これはあなたの天職ね」と言われ、自分が選んだ道は間違っていなかったのだと改めて確信したという。「彼女は私にとって『プロポーズの妖精』なの」とフォックス氏は言った。
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料金は、それぞれの予算に合わせてくれる。「大儲けしようとは考えていません。経費はカバーしなければなりませんが、予算内でベストを尽くします」
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顧客に最初に聞くことは、「何かアイデアがあるのか」それとも「アドバイスが欲しいのか」ということだ。「しっかりとアイデアを持っている人もいれば、どうすればいいのか全く分からず『一番ロマンチックな方法は何ですか?』と聞く人もいます。そういう場合は、大事な人が外向的な人か内向的な人かを聞いてみると、少し見えてきます」とフォックス氏。
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フォックス氏は顧客に対し、直感にこだわるように説く。「『誰それに来てほしい』とか『家族や友人にその場にいてほしい』と言う人がたまにいますが、これは『あなたの希望ですか? それともパートナーのご希望ですか? 』と尋ねます」
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大切な人にとって夢であるプロポーズの企画には、押さえるべきポイントが3つある。第1に、パートナーが好きなものを把握すること。「相手がどんな人なのか、何が好きなのかを知らずして、プロポーズはできません」とフォックス氏は言う。
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第2に、片膝をついてひざまずくことをフォックス氏は勧める。「ひざまずかなければ、それはプロポーズではありません! 立ちっぱなしでは、その特別な瞬間は、ドラマチックでもロマンチックでもなくなってしまいます」
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最後に、第三者の協力を得ること。プロポーズプランナーや写真家でなくても、近しい家族や親しい友人には、「どんなプロポーズだったか」、「どんなことで特別感を出すことができたか」を聞いてみることをフォックス氏は勧める。
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アッシュ・フォックス氏のついての詳細は、ウェブサイトashfoxphotography.com、または、Instagram@ashfoxphotographyで。
(翻訳:Ito Yasuko)