「空飛ぶタクシー」ドバイで年内にサービス開始

空飛ぶタクシー_Volocopter

e-volo

ドイツのスタートアップ企業Volocopterは、2017年中にアラブ首長国連邦(UAE)最大の都市ドバイで、未来的な「空飛ぶタクシー」を運航し、乗客を輸送する。

Volocopterは19日(現地時間)、2017年第4四半期に「空飛ぶタクシー」の試験飛行を始めることでドバイ交通当局と合意したと発表した。飛行試験は5年間の予定。以下がその概要だ。


Volochopter(旧eVolo)は、2011年から垂直離着陸機(VTOL機)の開発に取り組んできた。その名のとおり「空飛ぶタクシー」は垂直に離陸でき、滑走路を必要としない。

空飛ぶタクシー_Volocopter の機体

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Volocopter 2Xと呼ばれるこの航空機は、同社の第2世代機体だ。ドイツで超軽量車として認可されており、DC高速充電器を使ってわずか40分で充電できる。

空飛ぶタクシー_Volocopter の機体

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2人乗りで、18基のプロペラを搭載しているが飛行中はとても静か。短時間で最高速度の時速62マイル(約99.8キロ)に達することができる。

機内の様子

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しかし、長距離には不向きだ。Volocopter 2Xは9つのバッテリーで駆動し、時速43マイル(約69.2km)で17分間飛行できる。

空飛ぶタクシーの走行イメージ

Volocopter


飛行試験では、ドバイの街の決められたルートに沿って人々を輸送する。この試験は、2030年までに旅客輸送の25%を自動運転に移行する取り組みの一環だ。

空飛ぶタクシーの操縦席

e-volo


Volocopter 2Xは、センサーで自律飛行が可能だ。しかし、政府の規制があるため、5年のテスト期間中はパイロットが操縦する。

空飛ぶタクシー_Volocopter _

Volocopter


Volocopterの共同設立者、アレクサンダー・ゾセル(Alexander Zosel)氏は「ドバイ道路交通局(RTA)と連携し、安全な自動運転航空機の未来のエコシステムをドバイで事例化する素晴らしい機会を得られた」とプレスリリースに記している。

空飛ぶタクシー_Volocopter の走行風景

e-Volo


Volocopterは国際的な許可の取得も視野に入れている。「空飛ぶタクシー」はそのうちヨーロッパとアメリカにもお目見えするかもしれない。

空飛ぶタクシー_Volocopter _ドローン

e-volo


[原文:This futuristic, flying taxi will shuttle passengers in Dubai later this year

(翻訳:本田直子)

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