キンコン西野「お金に興味なし。必要なのは信用だけ」 —— 20代のお金との向き合い方を語る

これからの時代、お金は不要になり、信用のみで人は生きていけるようになっていく。

お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣氏が6月28日、都内で行われた「20代ビジネスパーソンのための“新三種の神器”―知っておきたいお金の話―」にゲストスピーカーとして登壇した。

2016年10月に発表した絵本『えんとつ町のプペル』は30万部を突破。クラウドファンディングを使った制作過程や作品のオンライン上での無料配布、さらに発言でも注目を集める西野氏が、「お金」について独自の見解を語った。

キングコング・西野亮廣氏

「お金には全然興味がない。これからの時代、信用さえあればお金は簡単に集まる」と語ったキンコン西野氏。

嘘がわかってしまう時代に信用を得るということ

クラウドファンディングですでに1億円以上を集めたという西野氏。よく言われるのが「有名人だからクラウドファンディングに成功したのではないか?」ということだ。

しかし、テレビタレントとクラウドファンディングの相性は悪いそうだ。なぜなら、「認知度と人気度は違うから」。

テレビタレントの給料の出元はスポンサーであるため、タレントにとって重要なのは好感度だ。すなわちそれは、まずいものが出てきた時にも美味しいと言わなければいけないということ。今の時代には、SNSによってそれが本当か嘘かはすぐにわかってしまう。すると、その嘘は嘘としてカウントされ、タレントの信用は損なわれていく。

「この前、ディレクターの態度にムカついて、収録中に帰っちゃった。そういうことをすると、オンラインサロンに加入する人が増える。意思を表明すること、それが信用になる

「信用」と「思い出」がお金になる

イベントの様子

聴講者には若い人が目立った。

たとえば「ホームレスで、50円で自分の1日を売っている」という西野氏の後輩は、自身の結婚式をクラウドファンディングで成功させた。かつて彼の1日を50円で買った人たちが、一口4000円の支援にこぞって参加してくれたからだという。

信用の面積が大きければ、それはお金に両替できるんです」(西野氏)

さらに西野氏は『えんとつ町のプペル』が成功した理由は、「自分の作品をおみやげ化したから」だと語った。人は作品にはお金を出さないが、思い出にはお金を出す。だから、誰でも絵本の原画展を無料で開催できる代わりに、おみやげとして本を販売してもらうようにした結果、本は飛ぶように売れた。

最後にお金で失敗したエピソードは?という話で、西野氏は以下のように語った。

「昔、競馬で3000円が50万円になり、その50万円が240万円になる大勝ちをしたことがあった。でも今思えば、あのとき240万円スっておけばよかったなと。それをネタにして240万円以上は絶対に稼げたのに」

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