Facebookは2回目のテスト飛行を成功させた。
Facebookは6月29日(現地時間)、太陽光を利用して飛行しながらレーザーでインターネットを届ける無人機(ドローン)「Aquila(アクイラ)」の2回目のテスト飛行が成功したと発表した。
テスト飛行は今年5月22日、アリゾナ州ユマで実施された。Aquilaは1時間46分間飛び続け、「あらかじめ用意していた着陸地点に完璧に着陸した」とFacebookは発表している。
アメリカの国家運輸安全委員会(National Transportation Safety Board)の調査によると、Aquilaの旧バージョンは、昨年アリゾナ州で実施された初めてのテスト飛行で墜落、「大破」した。
Facebookは2度目の墜落を避けるために、Aquilaの設計を調整したうえで今回の飛行に臨んだ。機体の外装をより滑らかにするだけでなく、スポイラ(注:主翼上面の可動翼。揚力を減少させる)を追加し、「水平状態でプロペラを停止させる機能」も組み込んでいる。また、今回テスト飛行したバージョンには、フライトパフォーマンスを詳細に記録するための数百個のセンサーも搭載されている。
Facebookの狙いは、Aquilaを利用して、世界中のインターネットアクセスがない地域にインターネットアクセスを届けること。「ボーイング737」よりも広い翼幅を持つこのドローンは、高度約6万フィート(約1万8000メートル)を一度の飛行で数カ月間飛び続けることを目指して設計されている。太陽光のみを動力源とし、必要な電力はヘアドライヤー3個分ほど。
FacebookにとってAquilaは、世界のオンライン人口をさらに増やすための多角的な試みの1つ。ユーザー数20億人、つまり世界でインターネットにアクセスできる人口の約3分の2がFacebookユーザーとなった今 、既にアクセスできる人々だけを見ていても、Facebookが獲得できるユーザー数が限界に達するのは時間の問題だ。
今回のテスト飛行の動画はこちら。
[原文:Facebook's internet-beaming drone has completed its second test flight and didn't crash (FB)]
(翻訳:Yuta Machida)