出荷間近の「モデル3」はテスラの追い風となるか —— 半期の出荷台数は予想を下回る

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テスラ「モデルS」

Spencer Platt/Getty Images

テスラモーターズは7月3日(現地時間)、大容量バッテリーの製造が間に合わなかったため、同社の第2四半期の出荷台数が、計画を下回ったと発表した。1~3月期の2万5000台に対し、4~6月期は2万2000台だった。モデル別では、「モデルS」の出荷台数が約1万2000台、「モデルX」が約1万台で、前年同期比では53%増だ。

しかし、今年1~6月期の出荷台数は4万7100台で、関係者やアナリストが予想した5万台をやや下回った。

テスラによると、第2四半期の出荷台数が計画を下回った大きな要因は、新技術を導入し、新しいラインで製造している電池容量100kWhの大容量バッテリーの生産が追いつかなかったことで、生産は一時40%まで落ち込んだが、出荷の遅れに関する問題は解決済みだという。

しかし、第2四半期の停滞は同社が今月から製造を開始する「モデル3」(販売価格3万5000ドル(約390万円))の立ち上げに集中したためだとのポジティブな見方もある(編集部注:その後、同社CEOのイーロン・マスク氏は「モデル3」の最初の出荷は7月28日になるとTwitterで発表)。

また、大容量バッテリーの不足はテスラの高価格帯ラインへの需要が高いことを示唆、収益増となって今後、結果が現れる可能性もある。

テスラはSUVの「モデルX」が抱える課題にも取り組んでおり、同社によると「モデルX」の生産は需要に追い付かず、店舗で全く扱っていないケースもあったが、ここへ来てようやく十分な台数がテストドライブを経て店頭に並んだ。「モデルXには未開拓の、非常に大きな潜在的需要がある」とテスラは見ている。

「モデルX」は2015年後半の発売以降、技術的なトラブルなどさまざまな製造上の問題に直面、2016年にはマスク氏がその状況を「製造地獄」と呼んだ。だが、批判を受けた品質や信頼性を大幅に改善し、「今では新たに生産されたモデルXの初期品質に問題があることは、まずない」としている。

2018年までに年間生産台数50万台の目標を掲げるテスラ。2017年後半の出荷台数は、1~6月期を上回るとの見方を示している。

[原文:Tesla slowed down deliveries because of an issue with its battery packs

(翻訳:Tomoko A.)

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