Ben Moshinsky/Business Insider
野村証券ロンドンオフィスの資産担保証券(ABS)部門に勤務する新入社員、アグネス・バレンチッチ(Agnes Valencic)さん。
彼女は2016年、ロンドン大学を構成する17のカレッジのうちの1つ、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)でフランス語と美術史の学士号を取った後、同社での10週間のインターンシップ・プログラムを経て、ABSセールスの仕事に就いた。
彼女の仕事は、ヨーロッパのバイサイドの顧客(年金基金や資産運用会社など)のニーズに合ったABS商品を提供する部署のサポート。だが、証券会社の仕事は複雑だ。彼女は友人に、映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』を見ると仕事の基本が理解できると、ジョーク交じりに伝えている。
バレンチッチさんは、顧客との関係構築に最もやりがいを感じている。グローバルな金融市場での仕事に魅力を感じる多くの人とは異なり、彼女は経済学やファイナンスではなく人文学で学位を取った。現状、それは問題にはならず、常に変動する市場をフォローすることを楽しんでいる。
彼女の仕事の1日の流れと職場の様子を見ていこう。
野村証券のロンドンオフィス。キャノン・ストリートの近く、テムズ川を望む場所にある。16世紀後半まで、いわゆる「ハンザ同盟」の商人による自治が行われていた歴史的な地区だ。
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彼女は朝7時30分頃に出社。まずブルームバーグやフィナンシャル・タイムズなどのニュースに目を通し、夜のうちにABS市場で起きた動きや関連するマクロ環境の変化をチェック。重要な情報は顧客に提供する。その後、社内のカフェで手早くコーヒーと朝食をとる。
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日中の業務が始まると、ほとんど息つく暇もない。常に顧客やABS部門の同僚、スーパーバイザーとやり取りを続ける。
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彼女は業務の大半を、電話かブルームバーグ・チャット(契約者専用のメッセージサービス)を使ってこなす。
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彼女の席は、8台の机が並ぶブロックの真ん中。雰囲気はとても明るく、フレンドリー。
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天気が良く、席を離れる余裕がある日には、12時か12時半頃、6階にある大きな社員食堂「ザ・テラス」に行く。
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その名の通り、社員食堂はテムズ川の景色を望める広大なテラスになっている。毎週木曜日の夕方には、屋外バーがオープンし、仕事帰りの1杯を楽しむことができる。
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社内菜園も大きな魅力の1つ。
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ミツバチや他の虫たちのすみかも。
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たくさんの野菜。食材として使用される。
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日本の根菜「ハクレイカブ」も。
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お察しの通り、ヘルシーなメニューがいっぱい。
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例えば、すし。
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グルテンフリーのチアシード・アーモンドミルク・グラノーラ。
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他にも栄養豊富なメニューがずらり。
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セルフサービスのハンバーガーコーナー。
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具材にはカンバーランド・ソーセージとチキン・シュニッツェルも。
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軽食用に、スイーツ類もある。
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スイーツは充実している。
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フローズンヨーグルトとトッピング。暑い日には欠かせない。
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それでも足りないなら、スイーツショップもある。奥のクリーニング店より広い。
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オフィスには本格的なジムもあり、フローズンヨーグルトを帳消しにできる。ウエイトトレーニングの器具、バイクエクササイズ講座、ランニングマシンなど、何でも揃っている。
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筋トレ用のケトルベルも。
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午後、アメリカの同僚と連絡を取る。イギリスやヨーロッパの顧客にアメリカのセールス担当者や商品を紹介するためだ。打ち合わせで顧客やチームメンバーとコーヒーを飲むこともある。
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退社は6時頃。それより遅くなることはめったにない。それが、M&Aなどのアドバイザリー部門ではなく、マーケット部門で働くことのメリットの1つ。とはいえ、会社帰りにチームメンバーと飲みに行くこともあれば、顧客と食事に行くこともある。
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[原文:INSIDE NOMURA: Day in the life of a junior banker]
(翻訳:Conyac)