500スタートアップスのパートナーを辞めたエリザベス・イン氏
Elizabeth Yin
スタートアップインキュベーター「500 Startups(500スタートアップス)」は、まだ修正すべき問題を抱えているようだ。同社は結局、もう1人パートナーを失うはめになった。
エリザベス・イン(Elizabeth Yin)氏は、6月30日(現地時間)、同社のパートナーを辞めた。イン氏は、7月3日、社内メールでそのことを知らせるとともに、共同創業者デイブ・マクルーア(Dave McClure)氏の進退をめぐる会社の対応について「透明性を欠き、虚偽を含んでいる」と同社を非難したと、テッククランチが伝えた。
ニューヨーク・タイムズは、6月30日、テック業界のセクハラ問題に関する記事で、マクルーア氏が、同社での仕事について相談をしに来た女性起業家にセクハラしたことを伝えた。この記事に対して、同社のもう1人の共同創業者クリスティン・ツァイ(Christine Tsai)氏は、自分が数カ月前にCEOに就任したと述べ、事前に公表しなかったものの、マクルーア氏は現在、同社の業務に携わっていないとした。
だがイン氏は、メールの中でその釈明を否定。ツァイ氏はマクルーア氏が経営から退いたと言っているが、5月25日に会社スタッフに対して送られた文章では、経営陣の変更については明確にされておらず、マクルーア氏はまだ同社に深く関与していると述べた。
「マクルーア氏は、社内で使っているチャットツールSlackで、よく発言し、アクティブに活動している。同氏は業務に関して何の権限も持っていない、だが社内のスタッフは事態の深刻さを全く認識しておらず、同氏に敬意を示し、支持さえしている」
イン氏はさらに、マクルーア氏がセクハラで会社の同僚から告発された際に、会社は対応を誤ったと非難した。イン氏はその同僚の名前は伏せたが、マクルーア氏が彼女に「望まれない身体的接触」を強いたと述べた。
これとは別に、7月3日月曜日、以前、500スタートアップスと仕事をしたことがある起業家シェリル・ヨー(Cheryl Yeoh)氏は、3年前にマクルーア氏から暴行を受けたと述べた。マクルーア氏はヨー氏の自宅を訪れ、無理やりキスしようとしたという。ヨー氏が、イン氏が述べた「同僚」かどうかは分からない。
マクルーア氏は、3日、500スタートアップスのゼネラルパートナーを辞任した。
source:Elizabeth Yin
[原文:A 500 Startups partner just quit, saying leadership was untruthful about the Dave McClure situation]
(翻訳:原口 昇平)