打倒アマゾン! サムスンのスマートスピーカー市場参入に立ちはだかる「壁」

サムスンGalaxy S8の発表会

サムスンGalaxy S8の発表会

Drew Angerer/Getty Images

アマゾンやグーグルに続き、今度はサムスン(Samsung)がAI搭載のスマートスピーカーを開発している。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、サムスンは「ベガ」というコードネームを付け、同社のバーチャル・アシスタントBixbyを組み込んだ音声操作可能なスピーカーの開発を進めている。

スマートスピーカーは、テック業界で今、最も熱い分野の1つだ。市場をリードするのはアマゾンの「Amazon Echo」だが、グーグルも「Google Home」で市場に参入した。アップルは「HomePod」を今年終わりにリリースする予定で、マイクロソフトは「Invoke」を発表している。これら全ての機器にはAIが搭載されており、音楽を流したり、情報を提供したり、質問に答えてくれることで、我々の生活を一変させようとしている。

この競合ひしめき合う市場に、今度はサムスンが参入しようとしているとのニュースが飛び込んできた。発売時期や価格帯、搭載される機能は明らかにされていない。

Business Insiderはサムスンにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

サムスンが描くBixbyのための壮大な計画 —— だが、道は平坦ではない

BixbyはサムスンのAIアシスタントだ。これはAlexaやSiri、Googleアシスタントと同等の存在に当たる。ライバルたちと同様にサムスンには壮大な計画がある。洗濯機からトースターまで、家中のモノというモノにこのAIアシスタントを組み込もうと考えている。

「スマートフォンから始まり、Bixbyは今後全ての電化製品に搭載されていく予定だ」と、サムソンの副社長インジョン・リー(Injong Rhee)氏は2017年3月のブログ投稿に書き記している。「将来的には、エアコンやテレビもBixbyで操作可能になる。Bixbyはクラウドに導入されるため、デバイスがインターネットに接続可能で、音声入力を受信する単純な回路さえあれば、Bixbyと連携できる」

少なくとも、それが計画だ。だが、現段階では順調に進んでいるとは言い難い。Bixbyは2017年4月に発売されたフラッグシップ・スマートフォンGalaxy S8に先駆けて発表されたが、Bixbyの英語版は開発が遅れている。ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた情報筋によると、英語版のリリースは7月後半までずれ込みそうだ。

AIが当たり前になる時代へ

Googleアシスタントが搭載されたGoogle Home

Googleアシスタントが搭載されたGoogle Home

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家庭用AIアシスタントの市場は、初期段階に過ぎない。機能的にも、AIでできることは限定的で、大多数の人はまだAIアシスタントを所有していない。だがこの1、2年でユーザーはAIアシスタントに適応してくるだろう。

一度使い始めれば、(かなり出来の悪いものである場合を除いて)消費者がAIアシスタントを使わない生活に戻ることは恐らく二度とないだろう。そしてより多くの関連商品を購入するはずだ。Amazon Echoを購入すれば、次はAlexaが搭載された洗濯機を購入するかもしれないし、それは冷蔵庫や車かもしれない。一度それが起きれば、その先何年も続くであろうこのエコシステムから脱出することは極めて困難だ。

サムスンはグーグルやアマゾン同様、手遅れになる前に一刻も早く参入しようと必死になっているのだ。

[原文: Samsung is building an AI-powered speaker to take on the Amazon Echo and Google Home ]

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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