ウォルマートに設置された商品受け取りスポット
Field Agent
世界最大のスーパーマーケットチェーン、ウォルマート(Walmart)は、オンライン注文した商品をセルフで受け取るための大きな施設を店舗内に設置した。
その施設は、アーカンソー州ベントンビルのウォルマートに、昨年初めて登場した。
ウォルマートは現在、ギルバート(アリゾナ州)、グレンプール(オクラホマ州)、エンタープライズ、オーバーン(アラバマ州)、グウィネット(ジョージア州)、ミッドロジアン(バージニア州)などで12を超える同施設を展開している。
「ピックアップ・タワー」と呼ばれるその施設は、少なくとも高さ16フィート(約4.88メートル)、幅8フィート(約2.44メートル)という大きなもので、通常は店舗入口付近に設置されている。
タワーを使用する客は、レシートに表示されたバーコードをスキャンする。すると、45秒以内にドアが開き、商品がベルトコンベアで運ばれてくる仕組みだ。
アリゾナ州ギルバートにあるウォルマートの買い物客は、Business Insiderに「このサービスは店舗で商品を受け取るプロセスを大きく改善した」と話した。
Walmart
「店の奥に行き、従業員が出てくるのを待って、また彼らがバックヤードへ商品を取りに行くのを待たなければならない従来の方法と比べて、格段に早い。店の正面、入口の隣にあるのも、本当に便利だ。商品を取りに来たことがすぐ分かるので、セキュリティスタッフにレシートを示す必要もない」
ピックアップ・タワーが大きいのは、内部にたくさんの荷物を保管しているためだ。場所を取るが、荷物を保管するスペースを調整できるため、ウォルマートが試験運用したピックアップ・ロッカーよりも汎用性がある。
ウォルマートは最近、生鮮食品のオンライン注文でも同様のシステムを試験運用している。 .
オンラインで商品を購入し店舗で引き取る買い物客向けに、今年新たな割引制度も導入。この割引を利用してテレビのような大型商品を購入すると、50ドル(約5700円)もお得になる。
[原文 :Walmart is building giant towers to solve the most annoying thing about online ordering (WMT) ]
(翻訳:本田直子)