現時点での噂に基づいて描かれたiPhone 8の予想図。
Martin Hajek
野村グループ傘下のインスティネット証券のアナリストは7月5日(現地時間)、アメリカのキャリアは、今秋の発売が期待されているiPhone 8に合わせて「積極的なプロモーション」を行うだろうと指摘した。
iPhone 8は、現在市場に出回っているモデルより、高額なものになる見通し。おそらく1000ドル(約11万3000円)を超えるだろうと噂されている。
しかし、VerizonやT-Mobileのようなキャリアにとっては、端末代か支払いプランをディスカウントできるチャンスとなる。つまり、ユーザーは長期契約すれば、iPhone 8をディスカウント価格で購入できる。
古いiPhoneを使っている多くの人たちが、端末を買い替えようとiPhone 8の発売を待ちわびている。
「iPhone 8の登場を前に、キャリアの記録的に低い買い替え率はそのままだ」とアナリストのジェフリー・ケバール(Jeffrey Kvaal)氏は述べた。「iPhone 7の機能強化は控えめで、買い替え需要は盛り上がらなかった」
iPhone 8は、大幅なアップデートが予想されている。噂では、ガラス製のボディ、ワイヤレス充電、前面全体を覆う新しい高品質なディスプレイなどだ。だが最も確実なことは、多くのiPhoneユーザーとアップルファンがiPhone 8を手に入れるために行列を作ることだろう。
「AR、機械学習、音声認識、3Dセンサー、光学ズームなど、数多くのイノベーションが盛り込まれると信じている」とケバール氏。
同氏は、iPhone 8が大ヒットする可能性を「スーパーサイクル」説と呼んだ。スーパーサイクルが起きれば、キャリアにとっては新規顧客獲得のチャンスとなる。
「キャリアは、iPhone 8発売のための強力なプロモーションを準備中だと確信している」とケバール氏は述べている。
インスティネット証券は、アップルの投資判断を「買い」とし、目標株価を165ドルとした。
[原文:The iPhone 8 could cost $1,000 or more, but analysts say there will be big discounts (AAPL)]
(翻訳:本田直子)