データプライバシー保護の観点で、最も信用できると評価されたのはSnapchatだ。
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フェイク・ニュースが蔓延し、自社の広告メッセージと不快なコンテンツが結び付けられるのを嫌った多くの企業が大手パブリッシャーから手を引いている。そんな時代に、「信用」は企業がデジタル広告戦略を見直す上で、極めて重要な要素だ。
ユーザーの利益を、そのメディアがどれだけ守り、伸ばすことができるのか。「デジタル時代の信用(digital trust)」は、その能力に対するユーザーの信頼を表す。
Business Insider Intelligenceの最新の報告書「Digital Trust Report(デジタル時代の信用に関する報告書)」は、大手ソーシャルメディアを消費者がどう評価しているかを調査した。同報告書では、Facebook、YouTube、Twitter、Snapchat(スナップチャット)、LinkedInなどのソーシャルメディアを、セキュリティー、コミュニティー、ユーザーエクスペリエンス、コンテンツの信ぴょう性、共有のしやすさ(shareability)の5つの観点から評価している。これらの洞察は、企業やマーケティング担当者の判断材料となり、マーケティングおよびブランディング予算をどのメディアに投下するか判断する際に役立つ。
主なポイントは以下のとおり:
- 「デジタル時代の信用」は、悪意あるコンテンツの拡散やデータ漏洩に揺るがされてきた。これらの問題は、そのソーシャルメディアを利用する企業にとっても、大打撃となる。
- デジタル時代の信用度が最も高いと評価されたソーシャルメディアは、ほとんどの項目で他メディアに大差をつけた。このメディア上のコンテンツは率直かつ誠実であると見なされる傾向が強く、コンテンツと並んで表示される広告やマーケティングメッセージの説得力が増すことを意味する。また、「ソートリーダーシップ(thought leadership) 」や、ブランデッドコンテンツおよびスポンサードコンテンツを掲載するのに理想的な環境であることも意味する。
- 2位のメディアは、そのメディア上のコンテンツをシェアしても安心だとの信頼に支持され、その座についた。ユーザーたちはこのメディア上のコンテンツをシェアすることに最も積極的だった。加えて、このメディアのオーディエンス数の多さとエンゲージメント率の高さが組み合わさることで、このメディアがリーチを最大化するのに最適ということがわかる。
- 最下位となったメディアは、目障りな広告が掲載されていることや侮蔑的なコメントであふれているセクションがあることから、このような結果となった。しかし、月間サイト滞在時間や巨大なユーザー基盤を見るに、ユーザー離れには至っていないようだ。また、このメディアはミレニアル世代より上の世代と相性が良いようだ。
報告書の全文はこちら(英語・有料)。
(翻訳:Yuta Machida)