Apple Payの拡大は止まらない —— iOS 11への新機能追加が追い風に

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BI Intelligence

Apple Payはアメリカとヨーロッパで20以上の金融機関と連携し、世界的に拡大を続けている。Apple Insiderが報じた。

これにより、さらに多くの消費者がApple Payを利用できるようになる。アップルは今秋に予定されているiOS 11のリリースに先駆けて、P2P(個人間)決済市場の獲得を狙っていると見られる。

iOS 11ではP2P決済が可能になる新機能がApple Payに搭載される。ユーザーはアップルのメッセージアプリiMessageを通して友人や家族に自由に送金できるようになる。Fortuneによると、この機能を利用するにはApple Walletにクレジットカードかデビットカードを登録する必要がある。Apple PayはApple Wallet内部の機能であることから、Apple Payと提携している全ての金融機関で個人間決済機能が使用できると予想される。

アップルはモバイルウォレット機能を拡大し、決済市場の獲得を狙っている。

  • アップルの新しい個人間決済機能は、世界で最も普及しているチャットアプリの1つであるiMessage上で利用できるため、ユーザーは試しやすい。iMessageは10億台以上のデバイスに入っており、2016年初めの調査では1日あたり170億のメッセージが送受信されている。すでに広く普及しているチャットアプリに個人間決済機能を搭載することで、急速な普及が見込める。BI Intelligenceの予測によると、2015年には190億ドル(約2兆2000億円)だったアメリカでの個人間決済市場は、2021年には3360億ドル(約38兆円)に拡大する。今回の新機能追加により、アップルはこの巨大市場で存在感をさらに強めるだろう。
  • この個人間決済機能を使おうとユーザーがカード情報をApple Payに登録すると、店舗とネット両方でのApple Payの利用率も向上するだろう。イギリスを含むヨーロッパ諸国では、利便性と使いやすさのおかげで非接触型決済(接触することなく無線で決済する方法)がすでに広く普及しており、この個人間決済機能がきっかけとなってApple Payの利用率も上がると予想される。

[原文:Apple Pay's expansion effort shows no sign of slowing down (AAPL)]

(翻訳:Satoru Sasozaki)

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