WeWorkは2010年に創業。世界中156カ所にコワーキングスペースを持ち、12万人以上の会員を擁する。
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コワーキングスペースのスタートアップ WeWork(ウィーワーク)が、新たに7億6000万ドル(約860億円)の資金を調達した。Forbesが伝えた。
WeWorkの時価総額は200億ドル。Twitterの129億6000万ドル、ファイル共有サービスBoxの24億4000万ドル、食材宅配サービスBlue Apronの15億4000万ドルの合計を上回る。
WeWorkは出資元を明らかにしていないが、同社が6月30日に提出した公的書類によると1320万ドル分の株式を発行したとForbesは述べた。我々はWeWorkにコメントを求めたが、返答はまだない。
WeWorkは2010年に創業。世界中156カ所にコワーキングスペースを持ち、12万人以上の会員を擁する。会員の起業家、フリーランサー、リモートワーカーは、無料のコーヒー、会議室、プライバシーブース、ネットワークイベントなど、さまざまな特典を受けられる。
WeWorkは昨年、サービスを拡げてきた。WeLiveは、テックワーカー向け住居のアイデアを発展させて、便利なサービスをすべて揃えた生活空間を実現している。新しい法人向けのサービスにより、4つの主要都市でマイクロソフトの社員がWeWorkのコワーキングスペースで仕事をするようになった。
WeLiveはニューヨークやバージニア州アーリントンで、家具付きの部屋をさまざまなプランで提供している。
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5月、WeWorkはフィットネス事業にも参入。ニューヨークのコワーキングスペースに、「WeWork Wellness」を開設する予定だ。
同社CCO(チーフクリエイティブオフィサー)のミゲル・マッケルビー(Miguel McKelvey)氏は、今年前半、Business Insiderの取材に対し、シェア体験をつなげていくことが同社にとって「常に方程式の一部」だと語った。
同氏と共同創業者のアダム・ニューマン(Adam Neumann)氏は、コミュニティ生活というコンセプトを実現するレンタルオフィス、住居、ジム、さらには理髪店などのエコシステムを思い描いている。
「『もっと皆と協力して暮らしたい、よりライトに生きたい。つまり、物質的な成功を追い求めるのではなく、モノを持たず、自分たちの好きなことを追い求め、生きる意味を探している人をどうすればサポートできるのか』を、我々はいつも考えている」
マッケルビー氏はこう語った。
source: WeWork
(翻訳:原口 昇平)