北朝鮮のICBM発射実験の映像から、さらなる脅威が明らかに

火星14号

北朝鮮のICBM「火星14号」。

KCNA via Reuters

北朝鮮は7月4日(現地時間)、核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を行い、アメリカ大陸を射程におさめたことを示した。また、発射映像を詳細に分析すると、さらに別の脅威となる技術を習得している可能性が見つかった。

同国の他のミサイルとは異なり、ICBM「火星14号」は、先端部に中身の詰まったノーズコーンではなく、「シュラウド」と呼ばれる空洞状のカバーを使用している。複数の研究者が指摘した。

ICBMは通常、「複数の弾頭や、おとり弾頭を搭載するため」にシュラウドを使用するとジェームズ・マーティン不拡散研究センターのデビッド・シュメーラー(David Schmerler)氏はBusiness Insiderに語った。

複数の核弾頭を搭載したミサイルは、標的に対して、より大きなダメージを与えるのみならず、ミサイル防衛にとっても極めて大きな脅威となる。

一方、同氏は、北朝鮮が複数の核弾頭を1発のミサイルに搭載できるまでの小型化技術を開発した「兆候はない」ものの、アメリカのミサイル防衛を無力化するおとり弾頭を搭載する可能性はあるとした。

高高度迎撃ミサイルシステム

アメリカは高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の配備を進めている。

Thomson Reuters

おとり弾頭は一般的に、アルミ箔の風船を膨らませて、弾頭と一緒に放出するもの。迎撃ミサイルは弾頭を識別できなくなる。

シュメーラー氏によると、北朝鮮はおとり弾頭についてはこれまで何も述べていない。しかし、シュラウドを用いたミサイルが、おとり弾頭を装備することは容易だ。

「おとり弾頭やチャフを搭載するには、先端部分にもう少しスペースが必要だ」と同氏。

下の映像を見ると、北朝鮮のICBMは第1段階を過ぎた後でミサイルからシュラウドを分離している。

驚いた。ノーズコーンではなく、シュラウドだ。北朝鮮の小型化技術は、我々の想定よりもかなり進んでいるかもしれない。

[原文:A tiny detail from North Korea's missile launch points to an even more dangerous threat

(翻訳:Conyac)

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