7月7日、グアムのアンダーソン空軍基地で離陸準備を行う戦略爆撃機B-1Bランサー。韓国空軍のF-15や航空自衛隊のF-2と訓練を行うために朝鮮半島へ向かった。
US Air Force Photo by Airman 1st Class Jacob Skovo
北朝鮮がICBM(大陸間弾道ミサイル)発射実験を行った3日後の7月7日(現地時間)、アメリカ、韓国、そして日本の3カ国の航空機が共同訓練を行った。
グアムから朝鮮半島へ10時間をかけて飛来したアメリカ空軍の戦略爆撃機「B1-Bランサー」は、韓国空軍のF-15と合流して、韓国と北朝鮮を隔てる非武装地帯(DMZ)近くの演習場に訓練用爆弾を投下。帰路は、航空自衛隊のF-2が同爆撃機を護衛した。
「北朝鮮の行為は、我々の同盟国やパートナー、そして母国に対する脅迫である」と、太平洋空軍司令官テレンス・オショーネシー(Terrence O’ Shaughnessy)大将は声明の中で述べた。
「明確にしておこう。我々は十分に訓練を行っており、装備も整っている。ことが起きれば、持てる最大限の力で対応する」
ICBM発射実験を受け、アメリカとその同盟国である韓国、そして日本が行った訓練の様子を紹介しよう。
満月に近い月明りの下、グアムの空軍基地で離陸を待つB-1Bランサー。
US Air Force Photo by Airman 1st Class Jacob Skovo
B-1は、もともと核爆弾を搭載するよう設計されたが、今は核爆弾は搭載できない。しかし、より多くの通常爆弾を搭載し、マッハ1.2で飛行できる。
US Air Force Photo by Tech. Sgt. Richard P. Ebensberger
太平洋地域における軍事的緊張の高まりのため、アメリカはグアムに常にB-1Bを配備している。
US Air Force Photo by Airman 1st Class Jacob Skovo
アメリカと韓国の連携を示すこの写真は、北朝鮮に対する強力なメッセージとなる。
7月7日、アメリカ空軍のB-1Bランサーは同F-16、韓国空軍のF-15とともに朝鮮半島上空を飛んだ。
Republic of Korea air force
アメリカは、戦略爆撃機を頻繁に韓国に飛行させることで北朝鮮を牽制してきた。だが今回、アメリカ空軍は一歩踏み込み、非武装地帯の近くに訓練用爆弾を投下した。
7月7日、B-1Bランサーから投下された訓練用爆弾は非武装地帯近くのピルサン・レンジに着弾した。
US Army photo by Staff Sgt. Steven Schneider
帰路は航空自衛隊のF-2がB-1Bを護衛した。
東シナ海上空を飛ぶ2機のB-1Bランサー。航空自衛隊のF-2が護衛した。
Japan Air Self-Defense Force
(翻訳:仲田文子)