幸福感をコントロールしよう
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誰だって、幸せでいたい。
だからこそ、ここ数年「幸せ」に関する研究が注目を集めてきた。研究者たちが世界中の幸福について報告を行うようになり、個人や社会の成長に注目する「ポジティブ心理学」の人気はうなぎのぼりだ。
ある種の行動、態度、選択がどのように幸福感と関係しているのか。ほとんどの研究は相関関係を明らかにしただけとはいえ、これまでにかなりのことがわかってきている。
研究者たちによると、幸福感の約40%は我々自身でコントロールできるものであり、残りの約60%は遺伝的要因と外的要因に左右されるという。つまり、幸福感をコントロールするために、自分でできることがたくさんあるということだ。
科学的裏付けに基づく、 幸せになるためのヒントを9つ紹介する。
1. 人間関係は極めて重要だ。数百人の男性を70年以上にわたり追跡した大規模な調査研究の結果、最も幸福(かつ最も健康的)だったのは、自分を支えてくれると信頼できる相手と強固な関係を築きあげた人々だった。
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2. 時間はお金よりも大切だ。多くの研究が示すように、幸福度が高い人は、お金よりも、生活の中でより長い自由時間を得ることを好む。そうしたマインドセットで人生を歩もうと試みるだけでも、満足感が得られるようだ。
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3. とはいえ、生活に必要なお金は持っておいた方がいい。人間の幸福度は、年収約7万5千ドル(約844万円)までは金額と共に上昇することが、複数の研究から分かっている(ただし、その数字は住んでいる地域の物価によって異なるだろう)。
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4. バラの香りに足を止めることにも、価値がある。ゆとりを持って自分の生活のプラス面を見つめる人の方が、高い満足度を示す傾向がある。
5. 親切な振舞いは気分を良くしてくれる。友人を車で空港に送ったり、休日の午後にボランティア活動をしてみよう。いくつかの研究で、そうした行いをする人の方が、より幸福を感じているという。
6. 運動で汗を流すことには、カロリー消費以上の効果がある。複数の研究によると、身体活動レベルの上昇はより高い幸福感に結びつくことが分かっている。運動には、一部精神疾患の諸症状を和らげる傾向もある。
7. 楽しむことには、物理的なアイテムよりも価値がある。モノではなく体験にお金を払うと、人はより大きな幸せを感じる傾向がある。また、ロッククライミング用のシューズや読むべき新しい本といった楽しい体験をもたらすモノを買うこともまた、幸福度を高めると研究者は言う。
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8. 「今、ここ」に意識を向けることもお勧めだ。マインドフルネス瞑想を実践している人の方が、より高い幸福感を味わっていることがいくつかの研究で分かっている。
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出典:Journal of Clinical Psychology、Journal of Personality and Social Psychology
9. 友人と過ごす時間は、かけがえのない時間だ。顔見知りにあいさつすると、幸福感は高まる。親友の中でも、特に幸福な友人との交流は、自分自身の幸福感を大きく高めてくれる。
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[原文:Science says happier people have these 9 things in common]
(翻訳:Yuta Machida)