ゴールドマン・サックスの調査は、マイクロソフトと同社CEOのサティア・ナデラ(Satya Nadella)氏には、先行きを心配する必要がないことを示している。
Beck Diefenbach/Reuters
企業向けコンピューティング市場に、変革の時が迫っているようだ。
2016年末以来、大手IT業者に大きな変動はなかったものの、ゴールドマン・サックスが行った「IT投資動向調査」によると、多くのCIO(最高情報責任者)が、2020年までに市場の様相は大きく変わると考えている。
グーグル(Google)やアマゾン(Amazon)といったコンシューマ分野を独占してきた企業は、クラウドサービスを大幅に推進させるなど、企業向け分野でも存在感を強めている。オラクル(Oracle)やシスコ(Cisco)、IBMやSAPといった企業は、向こう3年のうちにマーケットシェアや関連性の低下が予想されており、巨大市場をめぐる大手企業間の競争は激化している。
企業がITに費やす金額は、2017年だけで 約3.5兆ドル(約395兆円)に上るとみられる。
市場における優位性は絶対的なものではない。これまで企業向けのIT技術をリードしてきたオラクルやシスコといった企業も、アマゾンやグーグルと競合できなければ、IT分野における影響力を維持できなくなるかもしれない。
ゴールドマン・サックスは、企業向けコンピューティング市場に大きな変革がやってくると予想している。
Goldman Sachs
(翻訳:忍足 亜輝)