マイクロソフト、ライバルはアップルではなくアマゾン。クラウドで二けた成長見込む

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Morgan Stanley

マイクロソフトとアップルはパソコン市場で長い間争ってきた。しかし、2社は戦いの場を完全に変えつつある。

近年、マイクロソフトは商業向けクラウド事業に取り組み、大きな成果を上げている。

モルガン・スタンレーのアナリスト、キース・ウェイス(Keith Weiss)氏によると、「2017年度の商業向けクラウド事業の売上高は170億ドル(約1兆900億円)への増加が見込まれ、マイクロソフトの2018年度の目標額200億ドルの85%に相当する」という。大企業へサーバーやクラウドソリューションを提供する事業が急激に成長していることが分かる。

ウェイス氏によると、Azure(マイクロソフトのクラウドコンピューティングプラットフォーム)の売上高は前年比90%増加した。一方、同社のクラウドベースOfficeの売上高は前年同期比40%増だった。

アマゾンも同様にクラウドコンピューティングによるウェブサービスを提供している。このサービスが2017年2月に利用不能な状態に陥った際、多数のウェブサイトへのアクセスができなくなった。アマゾンのサービスがどれだけ広く利用されているかということの表れである。マイクロソフトは、このアマゾンの顧客も取り込もうとしている。

2011年、マイクロソフトはAzureの複雑すぎるプラットフォームを大幅に見直す必要に迫られたが、そこからの進化は速かった。「Azure Stack」が先日リリースされ、顧客は自らのサーバー上にAzureのシステムを構築できるようになった。投資家たちは、これを「マイクロソフトがアマゾンと戦うための秘密兵器だ」と捉えている。

最新の最上位機種を見れば分かるように、マイクロソフトはパーソナルPC事業を疎かにしているわけではない。しかし、この分野は以前ほど堅実ではなくなってきており、商業向けクラウドへの取り組みが、同社の利益拡大に寄与しているとウェイス氏は指摘する。

同氏はさらに、今後2、3年は売上高が二けた成長を続けると予測する。2012年から2015年までマイクロソフトのEPS(一株当たり利益)は平均1%マイナスだったが、ウェイス氏は、2016年から2019年にかけてはクラウド事業の成長により11%プラスとなると見込み、マイクロソフトの目標株価を80ドルと評価している。

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Markets Insider

[原文:MORGAN STANLEY: Microsoft's huge growth has nothing to do with its fight against Apple (MSFT)

(翻訳:仲田文子)

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