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飛行機メーカー大手ボンバルディアは7月、次世代プライベートジェット 機「Global 7000」が、カナダ・トロント近郊にある同社の工場で最終組み立ての段階にあることを正式に発表した。
同社によると、Global 7000の試験機3機は、これまでに500時間超の試験飛行を行ったという。
「Global 7000の飛行認証プログラムは、同機の高い信頼性を誇る完璧な機器構成のおかげで、着実に前進している。同時に、構造やシステムリグの堅実な進歩により、検証を計画通りに進めることが可能になっている」と、ボンバルディアの製品開発部門副社長兼チーフエンジニア・フランソワ・カザ(Francois Caza)氏は声明の中で述べた。
同社は、製造中の試験機2機も合わせて、2018年後半の就航に間に合うようにGlobal 7000の試験および認証プログラムを完了できるとしている。
ボンバルディアの最近の財政的トラブルによりGlobal 7000の完成は遅れてしまったが、最も有能で高価なプライベートジェット機の一つになると期待されている。その価格は、7280万ドル(約81億4200万円)だ。
ボンバルディアのGlobal 7000を、以下で詳しく紹介する。
ボンバルディアの現在の主力製品「Global 5000」や……
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「Global 6000」を進化させたものが、Global 7000だ。
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Global 7000の初飛行は、2016年11月4日。この工場では、最後の試験機2機が現在組み立て中だ。完成すると、米カンザス州ウィチタのボンバルディア飛行試験センターにて、既に試験中の3機と合流する。
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市場では、Global 7000は、他の追随を許さなかったガルフストリームの「G650ER」に匹敵すると見られている。
Flickr/Falcon Photography
Global 7000は、General Electric Passportのターボファンエンジン2基を搭載。最高速度はマッハ0.925(時速1132.2キロ)。
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Global 7000の航続距離は8500マイル(約1万3700キロ)以上。シドニー〜サンフランシスコ間、ニューヨーク〜ドバイ間、ロンドン〜シンガポール間を無着陸で飛行できる。
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Global 7000のキャビン。搭乗できる旅客は最大19人。顧客の好みに合わせて、あらゆるカスタマイズが可能。
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つまりオーナーは、キャビンの構成やデザインを好みに合わせて変えることができる。寝室をオーダーすることも。
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Global 7000の全長は111フィート(約33.8メートル)以上、世界最大の専用プライベートジェット機だ。より大きな機体も存在するが、それらは旅客機をプライベート用に改造したものだ。
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キャビンは、4つのリビングスペースと、乗務員用休憩室に分かれている。
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ビジネスに最適なクラブスイート。正統派のシートと折り畳みテーブル、壁掛けスクリーンが設置されている。
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カンファレンススイート。6人掛けのテーブルは、ビジネスの会議にふさわしい。
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ぜいたくな食事にも。
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さらに、大型の高解像度テレビや高音質のオーディオシステムを備えた、エンターテインメントスイートも。
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最先端の光ファイバーネットワークから、高速の衛星通信技術でインターネットに接続できる。動画のストリーミング再生にも対応。
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マスタースイート。ホテルのスイートルームのようなプライバシーを確保できる上に……
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バスルームとシャワーも完備。
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Global 7000のパイロットは、最新のハイテク機器を使うことができる。例えば、完全グラスコックピット、ヘッドアップディスプレイ、フライバイワイヤー・テクノロジー、エンハンスト・ビジョンシステム(EVS)やシンセサイズド・ビジョンシステム(SVS)、ウインドシア検出機能搭載の気象レーダー、高速ナビゲーションシステムだ。
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source:Bombardier、Flickr/Falcon Photography
[原文:Check out Bombardier's next generation $73 million Global 7000 private jet]
(翻訳:仲田文子)