全ての人を信じてはいけないと言うエリザベス・ギルバート。
TED
誰もが有名な作家の半生について聞きたがる。スティーブン・キング、マーガレット・ミッチェル、J・K・ローリングなど、大成するまでに何度も挫折を味わった人の話だ。
彼らが作品を送った出版社は間違っていた。そして、彼らが出版社の意見に左右されなかったおかげで今日、私たちは素晴らしい作品を読むことができる。本当に良かった。
しかし、これらの話から得られる教訓が、「誰の意見でもなく、己のみを信じよ」だとするのは、不公平というものだろう。他人が正しいときもある —— あなたの作品がひどいと言われるときも、仕事場で攻撃的すぎると言われるときも。
つまり、問題は他人のアドバイスが信頼できるかどうかを、どうやって判断するかだ。ベストセラー『食べて、祈って、恋をして』(原題『Eat, Pray, Love』)の著者エリザベス・ギルバート(Elizabeth Gilbert)にアイデアがあるようだ。
ギルバートは誰かの意見を信じるかどうか判断する際、次の4つの質問を自らに問うと、Oprah.comに書いている。
1. この人物のセンスや判断を信頼できるか?
2. この人物は、ここで私が作り上げようとしているものを理解しているか?
3. この人物は、私に心から成功してほしいと思っているか?
4. この人物は、繊細で思いやりを持って私に真実を伝えることができるか?
「何年にもわたって、断りの通知を山のように集め続けた」と言うギルバートはOprah.comで、この4つの問いを使って、誰に彼女の作品を読んでもらうかを見定めたと書いている。そして、この質問はプライベートでも使えると言う。
たとえ他人に結果が気に入られなくても、あなたが好きなことをしていれば、それ自体に価値がある。2014年のTED Talkで、ギルバートは彼女の2冊目の執筆プロセスを語り、ベストセラー『食べて、祈って、恋をして』の読者を失望させることを恐れていたと話した。
実際、彼女の言葉を借りるなら、その本(『Committed』)は「大失敗」だった。しかし、「私はなんともなかった」とギルバートはTEDの観客に語った。「呪縛は解けたわ。今は純粋に、献身的に書くことに立ち返ったの」
(敬称略)
[原文:The author of 'Eat, Pray, Love' asks herself 4 questions before taking anyone's advice]
(翻訳:一柳優心)