1934年の時点でアメリカの情報機関がヒトラーについて知っていたこと

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Via Flickr

ハーバード大学教授の米国人精神分析医 ヘンリー・マーリー(Henry Murray)氏の分析によると、史上最も残酷な暴君の1人であるアドルフ・ヒトラーは、子供時代の抑圧された怒りから来る復讐という使命に駆られた精神分裂者だった。

1934年、アメリカの中央情報局(CIA)の前身にあたる戦略諜報局(OSS:Office of Strategic Services)はマーリーにアドルフ・ヒトラーの人格分析を依頼し、その行動を予測しようとした。 229ページにわたるこの報告書の中で、マーリー氏はヒトラーを「普通の人間関係を築くことが不可能」な誇大妄想的「完全な人格破綻者」と表現している。

「どんな形の慈悲も人間味のある処遇も、彼に望むことは永遠に不可能だ」とマーリー氏は書いた。

苛立ちに満ちた子供時代の末、ヒトラーはすべてにおいて支配をきかせることに義務感を感じた

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Bundesarchiv

子供時代のヒトラーは、小さくて弱々しく、病的な外見に端を発した劣等感による、耐えがたい思いに苛まれていた。

彼はクラスメートと比較して優秀な生徒でない自分を恥じ、学校に行くことを拒否した。

母親はクラスから脱落するのを許すことで彼を宥(なだ)めた。

「彼は一度として手を使った作業をせず、一度として運動を楽しむこともせず、オーストリア軍の徴兵制度においては、永遠の不適格者として(徴兵を)拒否された」とマーリーは書いている。

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