モニカ・クローリー氏
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トランプ次期米大統領がアメリカ国家安全保障会議(NSC)のコミュニケーションディレクターに指名した共和党の外交政策アドバイザー、モニカ・クローリー氏は16日(現地時間)、次期政権のポストにはつかないとのコメントを発表した。
「熟考の末、わたしは次期政権のポストには就任せず、ニューヨークにとどまって別の機会を追求することを決めた」と、ワシントンタイムズが最初に入手したコメントで彼女は述べた。
「次期政権のチームのメンバーに選んでもらえたことに本当に感謝している。これからも彼のアメリカ再生に向けた活動を熱烈に支持する」
クローリー氏のコメントは、米政治メディアのポリティコやCNNが彼女の2000年の博士論文や2012年の著書「What The(Bleep)Just Happened? 」に大量の盗用があると報じた後に出された。
クローリー氏は、NSCの戦略コミュニケーションディレクターに指名されるまで、FOXニュースの寄稿者を務めていた。
「我々はチームの一員として、モニカ・クローリー氏をNSCに迎える機会を失った」
トランプ陣営のFlynn氏は「彼女の未来が素晴らしいものとなるよう祈っている」とコメントした。
CNNの調査チーム「Kファイル」が今月初めに出した調査結果によると、クローリー氏が2012年に出版したニューヨークタイムズのベストセラーのうち50カ所以上に複数のコラムニストやシンクタンク、ウィキペディアからの盗用があった。
米メディアSlateによると、クローリー氏の盗用疑惑はさらにさかのぼる。1999年、ウォールストリートジャーナルに掲載されたクローリー氏の論説は、1998年に書かれたポール・ジョンソン氏の記事と「衝撃的なまでの表現の類似性」が認められた。
[原文:Monica Crowley bows out amid plagiarism accusations, says she will not join Trump administration]
(翻訳:編集部)