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残りの任期が迫ったオバマ大統領は17日火曜日に、ウィキリークスを使って内部告発したチェルシー・マニング(Chelsea Manning)氏の刑期を減刑すると発表した。
マニング氏は、イラクで情報分析官として働いていた際、アクセス可能だったコンピュータシステムから機密文書を盗んで2010年にウィキリークスに漏らした件で、スパイ活動法などに問われ、2013年に有罪判決を受けた。
彼女は35年の刑を言い渡され、これまで7年間刑に服しているが、5カ月後の5月17日には釈放される見通しだ。彼女は、刑務所で2回、自殺を試みている。
ウィキリークスのジュリアン・アサンジ氏は先週、オバマ大統領がマニング氏に対し、寛容な処置を取るなら、アメリカへの送還に応じると発言した。
アサンジ氏は、2012年からロンドンにあるエクアドル大使館に潜伏中だ。
また、ホワイトハウスの報道官は火曜日、ニューヨークタイムズに対し、マニング氏の件と、元政府職員エドワード・スノーデンの件には非常に著しい違いがあると語った。
Chelsea Manning.
AP
「マニング氏は軍事裁判を経て、法に基づく手続きで有罪となった。自身の間違った行いを認識した人物だ。一方、スノーデン氏は敵国に逃げ込んだ人物だ」
スノーデン氏はTwitter上でマニング氏への支援を表明している。
「もうあと5カ月で、あなたは自由の身になる。みんなのためにあなたがしてくれたことに感謝する。ありがとう、チェルシー。もうあと少しだけ、心を強く持って!」とスノーデン氏はツイートした。
大統領はスノーデン氏に対しては何の温情処置も指示していない。
オバマ大統領は他の64名についても火曜日に恩赦を出し、209名の服役囚の刑期の短縮をした。
[原文:Obama commutes WikiLeaks whistleblower Chelsea Manning's sentence — she'll be free in 5 months]
(翻訳:日山)