Amazon CEO ジェフ・ベゾス氏
Brent Lewis
Amazonは、自律走行車が個々の状況に合わせて最適な車線を識別できる新しい特許を申請した。
1月17日火曜日(現地時間)に承認されたこの特許は「roadway management system」と呼ばれ、走行速度、目的地、時間帯、交通量などの情報を元に、自動運転車に道路上の最適な車線を伝えることができる。
特許によれば、新しいシステムは自動運転車がリバーシブルレーンを発見し、頭上の信号の表示に従ってどちらの方向に進むか決めることも助けてくれるという。
「『The roadway management system』は道路の車線で進行方向を決め、自動運転車が道路に入るときに特定の車線に導いてくれます。その上、自立走行車は通常、リバーシブルレーンがある車線への最適な入り方に気づきません」と特許の出願書類に記載されている。
これを実現するために、Amazonは「roadway management system」を大量の交通データと繋ぎ、既存のネットワークを通して自動運転車とコミュニケーションをとらせるための新しいコンピューター環境を開発する予定だ。
今回の申請によってシステムがどのように機能するかを示した図が下記だ。
Amazon
新しい特許はAmazonが自動運転の分野に参入する可能性をほのめかしていて、それが実現すれば同社の配送料において大幅なコスト削減が望める。Amazonはトラックの物流スペースにおいて、配送のプロセスをよりずっと効率的にするアプリを密かに開発する一方で独自に大量のトラックを購入したりなど、いくつかの動きを見せている。
こちらがAmazonが描くこのシステムが実生活でどのように機能するかのさらに詳細な説明だ。
「『roadway management system』は結果的な指示を考慮に入れながら、自動運転車に割り当てるのに最適な時間帯や道路上の特定の車線を特定することができる。道路の交通量を最大化させたり、通行料や駐車料の収入を最大化させたり、自動車の速度を最大化させたり、様々な要素を混合させて結果的な指示が出る。
現在の道路や自動運転車の状況の分析を行うと同時に、『roadway management system』はある時間帯における特定の車線や車線の一部を自動運転車に割り当てることができる」
そしてこちらが、今回の申請のより技術的な説明の図である。
Amazon
〔原文:Amazon has a clever idea to put itself in the middle of the self driving car market (AMZN)〕
(翻訳:一柳優心)