ロンドン版より —— 世界経済フォーラム(WEF)は、経済の包括性に準じた各国のランキングを含む「包括的成長・発展報告書」を発表している。包括的開発指数(IDI)は、国の経済がいかに効果的に生活水準の向上と平等の促進に貢献しているかを測るものだ。
これは3つの指標に基づいて測定される。
- 経済成長と発展
- 包括性
- 世代間平等と持続性
以下がリスト上位7カ国のヨーロッパ諸国だ。
7.オランダ
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オランダは「比較的低い所得格差と貧困、そしてかなり高い生活水準平均を保っている」と評価された。
6.スウェーデン
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近隣の北欧諸国の多くと並んで、スウェーデンの「積極的な労働市場政策(職業訓練や就労支援など)」は、欧州内で高い評価を得る一因となっている。
5.デンマーク
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北欧のデンマークはIDIで5位にランクイン。「環境保護のための徹底した管理と世代間の平等が実現されている。社会保障制度は包括的な成果を出しており、国家予算を効果的に活用し、高すぎる収入と市場取引による貧富格差の是正に取り組んでいる」
4. アイスランド
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アイスランドはIDIでは4位だが、過去5年間の包括性の伸び率を測る「最も進歩した国」ランクでは1位をマークした。
3. スイス
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欧州中央に位置するスイスは「堅実な経済成長と雇用、高い生活水準平均、徹底した環境管理、そして世代間の平等」を背景に3位にランクイン。
2. ルクセンブルグ
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内陸にあるルクセンブルクは金融と商業の世界的な拠点として有名であり、その経済的躍進は国民全体にも広がっている。
1. ノルウェー
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「過去5年間の経済発展は、成長プロセスに包括性を追求する明確な政策を掲げて成功したことを反映している」としてノルウェーが1位となった。
[原文:The 7 most inclusive European economies]
(翻訳:小池祐里佳)