キリンがブラジルのビール事業の売却でハイネケンと協議——世界のビールを巡るM&Aが活発化

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Issei Kato / Reuters

キリンホールディングスは、業績の低迷が続くブラジルのビール事業の売却についてハイネケンと協議を進めている。2社がすでに大筋で合意したとの報道もあり、世界のビール市場におけるM&A(合併・買収)は一層、活発化しそうだ。

キリンは20日、ブラジル事業(ブラジルキリン社)の再建をめぐり、ハイネケンと売却についての協議を進めていると発表。日本経済新聞は同日、ブラジルキリンを年内にも約1000億円で売却すると報じた。

ビールの国内需要が縮む中、国内企業は海外における低収益事業から撤退し、投資を成長が見込める市場へシフトさせている。国内ビール最大手のアサヒグループホールディングスは2016年、東欧市場において買収額8900億円もの大型買収を決めた。

アサヒは12月、アンハイザー・ブッシュ・インベブから、東欧5カ国(チェコ、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア)のビール事業を買収することで合意した。買収額は73億ユーロ(約8900億円)。アサヒはその2カ月前の10月に、イタリアの「ペローニ」などを含むビールブランドを、ABインベブから約3000億円で買収したばかりだった。

キリンは、「ブラジルキリン社については、自主再建を第一に取り組む一方で、キリンホールディングスとして、他社との戦略的提携についても検討している」と発表文の中で加えた。キリンは2011年に現地企業を買収して、ブラジルの市場参入を果たした。

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