Seph Lawless
小売業界の苦難の道はまだまだ続く。
ペンシルベニア州最大級のショッピングモールの1つ「ギャラリア・アット・ピッツバーグミルズ」(Galleria at Pittsburgh Mills)が、たった100ドル(約1万1000円)で売却された。1月18日水曜日、デジタル金融メディア「The Street」が報じた。
落札したのは、米大手銀行ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)だ。
「ザ・ストリート」によると、ショッピングモールの資産価値はこの数年で急落。110万平方フィート(約10万2000平方メートル)のこの施設は一時、1億9000万ドル(約218億円)の価値があったが、つい最近の資産評価額は1100万ドル(約12億6000万円)にまで落ち込んでいた。
ショッピングモール自体は通常通り営業しているが、開いている店舗は全体の55%に過ぎない(「Trib News」)。シアーズ(Sears)は2015年1月に撤退している。
客足を伸ばすために必死に取り組んでいるのは、このショッピング・モールだけではない。メイシーズ (Macy's)やシアーズのような集客力の高い百貨店がアメリカ各地でショッピング・モールから撤退しているため、オーナーはその空きスペースを埋めるために、新しい小売店を見つけようと必死だ。
アメリカでは2014年に19、2015年には24の都市圏でショッピング・モールの空室率が上昇した。2016年には30都市圏でさらに上昇したと、ウォール・ストリート・ジャーナルが不動産情報サービス会社「Reis」のデータを引用して報じている。
source:The Street、Trib News、ウォール・ストリート・ジャーナル
image:Seph Lawless
[原文:Shopping mall sells for just $100]
(翻訳:Conyac)