ノースカロライナ州の公衆トイレに貼られたジェンダー・ニュートラル(中性、つまり誰でもトイレ)の看板。
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トランスジェンダーの人々の公衆トイレ利用を制限するテキサス州の法案が意外なところから猛烈な非難を受けている。
18日水曜日(現地時間)、テキサス州下院議長のジョー・ストラウス氏はこの法案を糾弾することで、共和党の同志らと決別した。共和党支持の法案は、出生届に記載された性別に従った公衆トイレ使用を一般市民に要求するものだ。
提案者は女性や子どもを性犯罪者から守る必要があると述べている。しかしLGBT活動家らは、トランスジェンダーの市民に対する差別法案だと激しく非難した。
またこの法案は、投資家や観光客の足が遠のくことを恐れたテキサス州内の企業からも非難の的になった。主な反対者であるテキサス企業協会のカンファレンス中に下院議長が指摘した。
「わたしの地元の人々は、雇用創出を阻むものすべてが心配なんだ」「投資、雇用、優秀な労働力の面で、テキサスの競争力を削ぎかねないことに対し、われわれは慎重になるべきだ」
ストラウス氏は企業協会からスタンディングオベーションを受けた。「公衆トイレ法案」はテキサス州にとって、実に18.5万もの雇用と85億ドル(約9775億円)もの経済的損失になると予想されている。
[原文:A Texas 'bathroom bill' is being torched by an unlikely source]
(翻訳:近松瑛真)