マイケル・フェルプス、五輪で勝つための食事

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2016年リオ五輪の男子200メートルバタフライ3日目、2回目の準決勝に参加するアメリカ代表、マイケル・フェルプス(2016年8月8日ブラジル、リオ、オリンピック水泳スタジアムにて)

Al Bello/Getty Images

マイケル・フェルプスの食事は、まさに“レジェンドそのもの”だ。

彼はオリンピックの歴史に残る素晴らしいアスリートだ。そして、信じられないような食生活を何年も送っている。食事についてリポーターから質問されるたびに、「23歳の頃のような食生活はもうしていない」と語るフェルプス。それでもその食生活はわたしたちの想像を絶する。

かつて彼は「北京オリンピック以前は1食4000カロリー以上、1日あたり1万2000カロリー以上の食事をしてきた」と語った。のちに「少しオーバーに言い過ぎた」と訂正したが、普通ではない量であることに変わりはない。

朝食の卵サンドイッチには、チーズ、マヨネーズがたっぷりかかったオニオンリングなどを付け合わせる。さらにチョコチップパンケーキ、フレンチトースト、グリッツ、そしてタンパク質を取るために卵を5個使ったオムレツ。

昼食はハムチーズサンドイッチとエナジードリンク、そして400gを超えるパスタ。夕食は1枚のピザ。ただし、一切れではない。1枚丸ごとだ。そして、また400gのパスタ!

この驚くべき食生活の成果なのか、フェルプスは誰もが認める結果を出し続けている。2008年の北京五輪で獲得した8個のメダルはすべて金。2004年にアテネ五輪で成し遂げた金6個、銅2個という素晴らしい成果をさらに上回る驚異的な結果を残した。

しかし、2012年のロンドン五輪までには「食生活を変更して少しスローダウンさせた」とMen’s Healthに語っている。

2008年のピーク時に比べると劇的に減少させたとのことだが、下の図からもわかるように、依然として普通のカロリー摂取量ではないことは明らか。いまだに夕食は2食分を食べることが多いという。

マイケル・フェルプス

驚くべきフェルプスの食生活。

Florence Fu/Tech Insider

一見無茶とも言える食生活だが、2012年のロンドン五輪ではまたもや金4個、銀2個の驚くべき成績を残し、オリンピック選手として歴代最多のメダル獲得という金字塔を打ち立てた。

フェルプスの食生活には驚かされるばかりだが、実は水泳選手が練習で消費するカロリーもわたしたちの想像をはるかに超えている。2008年にフェルプスは「1日に少なくとも5時間泳ぎ、それを週6日続けている」とFacebook videoで語っている。驚くべき練習量なのだ。

現在の食生活は?

現在、練習時間は1日2〜4時間に減らした。しかし食事については、2012年頃と同じような食生活を送っているようだ。

お気に入りはメキシコ料理。さらにハンバーガー、ホットドッグ、ステーキ、目がくらむほどのグリルチキンと、高カロリーな食べ物がずらり。

基本的にタンパク質の摂取量を増やし、炭水化物はそこまでの量は食べていないようだが、だからといって炭水化物の摂取量を抑えているわけではなさそうだ。リオ五輪で4×100m自由形リレーで金メダルを獲得したあと、彼は「400g以上のパスタを食べる以前のスタイルに戻している」と語った。

「別にパスタが大好きってわけじゃないよ。無理やり食べてるんだ」

200mバタフライの決勝に臨むフェルプスは、当然、金メダルを狙っている。食事についても、きっとやるべきことをやるに違いない。

[原文:Here's what Michael Phelps eats every day for the Rio Olympics

(翻訳: Satoru Sasozaki )

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