ウォール街の給与が以前よりも下がっていると耳にしたことがあるかもしれない。
確かにそうかもしれないが、戦略コンサルティング会社 Quinlan&Associatesが1000人以上の銀行員に実施した調査によると、彼らの1番の不満は給与ではない。実際、2番目ですらない。
金融業界で働く人々にとって昇進は給与よりも、もっと重要なことだ。調査では37%の回答者が、昇進制度に対して「非常に不満」、または「不満」と答えた。関連分野では、34%が会社の人材育成制度に不満を抱いている。
給与を心配している人がいないというわけではないが、むしろ他の問題に重きが置かれている。事実、「非常に不満」では、ネットワーキングの少なさと勤務時間の長さが給与を上回る。
Quinlan & Associates
「キャリア開発の分野は、仕事への不満の最大の要因になる」と同報告書は指摘する。
「キャリアが進展せず、会社が研修や教育を通してスキル向上に投資しないと感じることは、従業員の不満を促し、転職につながる」と語った。
報告書によると……、
これに対処するためには、昇進基準の透明性を高める必要がある。従業員を評価するためのKPIを明確にし、銀行は中堅幹部がますます不満を募らせている現在の昇進問題に対処するため、社内上層部に偏りのある昇進制度を見直すなど、さらに戦略的に考える必要がある。実力主義の文化を確立するためには、上下関係を無視して、すべての従業員に対して非標準化された実績ベースの昇給制度を取り入れる必要がある。
[原文:The real problem with a job on Wall Street right now]
(翻訳:梅本了平)