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トランプタワーの厳重な警備は、近隣へ悪影響をおよぼしている。
高級ジュエリーブランドのTiffany & Co.は、11月と12月のアメリカ国内売上が前年同期比で4%減少したと伝えた。
「売上高の減少について、少なくとも一部は大統領選挙後の混乱が影響していると考えている。なかでも5番街の旗艦店で売上が14%減となったことの影響が大きい」と述べた。
マンハッタンのミッドタウンに位置するトランプ大統領の自宅には、デモ、観光客、報道関係者らが大勢集まっている。しかし、5番街の東55丁目から57丁目の間に追加されたバリケードや検問所は、近隣のショップから買い物客を遠ざけてしまった。Tiffanyはトランプタワーの隣にある。
トランプタワーの警備費用はニューヨーク市にとっても負担だ。12 月にはニューヨーク市のビル・デブラジオ(Bill de Blasio)市長が、大統領の就任に先駆けて、護衛費用を賄うために3500万ドル(約39億5000万円)を政府に要請した。1日あたりで約50万ドル(約5600万円)だ。
Tiffanyが直面したこの難題は改善される見込みはないと、TiffanyのCEOフレデリック・キュメナル(Frederic Cumenal)氏は言う。同社の全世界での店舗売上は、対前年比で2%減少している。
[原文: TIFFANY & CO.: Trump Tower is killing our business]
(翻訳:バーミンガム 昌子)