シスコ・システムズのCEOチャック・ロビンス氏
Business Insider
2017年最初の大型IPO(新規公開株)と注目されていたアップダイナミクス(AppDynamics)が、通信大手のシスコ・システムズに37億ドル(約4210億円)で買収されることがわかった。シスコが公式ブログで発表した。
AppDynamicsにとっては、上場の選択肢よりも効果的な出口戦略となりそうだ。スタートアップとして始まった同社のIPOは、最大17億ドル(約1931億円)の評価額と見られていた。この額は最新の推定評価額である19億ドル(約2158 億円)を下回る。つまり、シスコは相当のプレミアムを付加した金額を支払うことになる。AppDynamicsは、企業が使用するソフトウェアのモニタリング・分析を可能にするプロダクトを提供している。
ブログによると、AppDynamicsのCEOであるDavid Wadhwani氏は、シスコ傘下で同社の事業を引き続き率いていくという。AppDynamicsは24日午前、当局への申請の中で1株あたりの株式の価格帯を10~12ドルから12~14ドルに上げたばかり。いずれの価格レンジにおいても、19億ドルの評価額を上回ることは難しいと考えらえる。
米国では、SpotifyやDropbox、Snapchatを保有するSnapの上場が見込まれている。2017年最初のIPOはどの企業になるのか?
[原文:The first tech IPO of 2017 is cancelled: Cisco is buying AppDynamics for $3.7 billion (CSCO)]
(翻訳:編集部)