FacebookのCEO マーク・ザッカーバーグ氏
Kyle Russell/Business Insider
ほとんど知られていないが、Facebookは誰もがどんな接続環境でもスムーズに閲覧できるよう、主要なウェブブラウザと連携して、静かにパフォーマンス向上を図っている。
最新の実例が25日木曜日に明らかになった。ウェブページの読み込みスピードを向上させるため、ここ2年以上にわたりGoogle Chrome、Mozilla Firefoxのチームと取り組んできた内容をFacebookが公開した。
詳細はとても技術的だが、詳しく知りたければ、Facebookのエンジニアのブログを見てほしい。ひとことで言えば、2014年頃にFacebookのデータは、何か怪しげなことがGoogle Chromeで起こっていることを示していた。
少し詳細に説明すると
ウェブブラウザは、ロゴやアイコンのようなあまり変わらないファイルが変更されていないか、定期的にチェックしている。変更がなければ、キャッシュ(データを保存しておく仕組み)を使って表示する。これは昔からの方法で、ウェブサイトの読み込み時間を短縮する。
Facebookのデータによると、Google Chromeの2014年前半バージョンは、ファイルをチェックする頻度があまりに多すぎた。そのため、他のデータの読み込みを邪魔してしまい、結果としてウェブサイトの表示が遅くなっていた。
GoogleのCEO サンダー・ピチャイ氏
Reuters/Stephen Lam
すなわち、Google ChromeからFacebookに送られるリクエストの63%が、ファイルの更新状況をチェックする「条件付きリクエスト」だった。対照的にAppleのSafariは、最新ファイルの確認に重点を置いておらず、「条件付きリクエスト」は22%にとどまっていた。そこに大きな違いがあった。
GoogleとFacebookは問題解決に取り組み始めた。そこにFirefoxも参加した。Facebookによると、今ではこれらのブラウザではリクエストの取り扱いが改善され、ウェブサイトの読み込みも全体的に早くなった。
Facebookのエンジニアは、「Facebookとブラウザが連携した素晴らしい例」と振り返った。
最後に1つ、小耳に挟んだ話を。Facebookによると、ほとんどの人はブラウザの「リロードボタン」を使わず、アドレスバーにカーソルをあて「enterキー」を押すらしい。あなたは?
(翻訳:須藤和俊)